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シニア世代の皆様へ~感染症予防×フレイル予防

[2020.12.06]

12月…クリスマスのかざりや花屋さんのポインセチア…毎年のこの時期変わらぬ風景…見ていてなんか、いつもみたいに心になじまない…「わあ綺麗!」とかウキウキしてこないのは、連日の報道に行動のみならず、心にまで制限…ロックがかかりつつあるのかしら? それとも多忙なせい? 緊急事態宣言の頃は、第一線の先生たちとは裏腹に、出控えモードで患者さんが途絶え、内視鏡検査もなくなり、「頑張る医療従事者のみなさん!」の報道からの呼びかけにも、たまたま出先で出くわしてしまった、ブルーインパルスの飛行、私には見る資格がないようで、良心の呵責に駆られてしまったけど、今だったら見ても少しなら許されるかしら?なーんて思いながらの日々の仕事。感染者数が増えた昨今では、風邪や発熱の患者さんも曜日によってはけっこういらっしゃる。緊急事態宣言頃の、「発熱患者さんはどこ吹く風?」状態ではない。保健所や都からの紹介、ネットで調べて…。ゾーニングと電話予約制にしておいてホントによかった。10月からはや二ヶ月、常連患者さんは安全な時間帯に落ち着いて診察できる体制も周知されつつあるからね…。

この一週間、そうした中で実際はコロナ患者さんはでなかったかわりに、「息切れ」や「咳」が実は悪性疾患の転移や原発かも…といったケースが(たまたまかもしれないけど)「PCRしてコロナじゃないから、大丈夫、はいさよなら」としないでよかったというケースが相次いだ。「この症状はどこから来てる?」通常の診療のメソッドはコロナに躍らされずに忘れてはならない姿勢だ。

さて、今日はこんな時だからこそ、「感染症予防×フレイル予防で健康な生活を維持しましょう」実は医師会からの配布物であった記載をここに記載します。(今日のブログの最後のおちにもつながるからね。)その中から当たり前は省いてポイントを抜粋。

⭐健康管理、セルフケア・・・ 室内でもよいから1日に20分は太陽にあたりましょう。また、気温の寒暖が激しい時節柄、入浴の際など寒いところと暖かいところの差が大きいとヒートショックという、血圧の変動で起こる健康被害が起きる可能性があるため注意しましょう。

⭐こころと頭の健康・・・音楽を聴いたり、瞑想、ゆっくり湯船につかるなどリラックスする時間を持つこと。また、囲碁や麻雀、ボードゲーム等も脳の活性化につながる。さらに絵を描いたり誰かにプレゼントを作ったり、川柳俳句、この際。料理に打ち込むのもおすすめ。

⭐社会参加・交流・・・感背を対策を取りながら1日一回くらいは外出、間隔を保ちながらのWalkingや散歩も心掛けましょう。電話やメールで離れてくらす家族や友人との交流も。

⭐運動・身体活動・・・庭仕事や家事もコツコツ積み重ねて1日に家の中だけでも2000~3000歩は確保しましょう。ラジオ体操を取り入れるのも一法。生活のリズムも整います。椅子スクワットやももあげもおすすめ。

さて、ここからブログ最後は今日の午後の私の半日休暇のできごとにつきあってくださいね、。

何回かブログにも書いた記憶がありますが、趣味で私は声楽、やってます。音楽は体を動かしたり、仕事で使う脳みその別の部分が動いてる!という実感もあり、とにかく全てを忘れて声を出すことだけに集中すると、どんなに疲れていてもすっきり爽快!イタリアにはまったのも声楽を通じてだし…今日の午後はそのレッスンの日。そこに初めてスペシャルゲストが!  我が御爺!以前「年寄りの気持ち」のブログにもちらっと書いたけど、父は人から誘われてカンツォ-ネをやっている。長いお休みの後、開催されはじめたかと思いきや、またしばらく中止とのこと。「声出すとこなくなっちゃったよ」って眉毛を八の字にして落ち込む父を見ていたら何となくいたたまれなくなり「じゃ個人レッスン、一緒に来る?私先生に頼んであげようか?」シャイな父は「そこまでせんよ」と言うかと思いきや、意外にもやる気満々。自らもご両親の介護をなさっている優しい先生も快諾してくださり、今日は88にして、初の声楽個人レッスンの体験をする父も一緒だったのです。父には初めての場所だから、まず、クリニック終えて直行の私と、待ち合わせ場所できちんと落ち合えるか…ってとこから課題ははじまる。ちゃーんと私が教えた電車に乗って、最寄り駅で会えた時はまず第一関門突破、やれやれ。そしていざレッスン開始!先生にもコンサート開場などで何回かお会いしているからそこまで緊張はしてなかったみたいだけど…聞かれた質問に一生懸命答えようとするのはいいんだけど…あらららら…話がどんどんそれていってしまい、今話している内容が初めの質問から程遠い内容に…父の認知症も少しずつ、静かに進行しているんだな…気がつかなかったなあ。普段夜遅くに帰宅してちょこっと話しているだけじゃわからない。そういえば昨日「スーパーマーケット」が出てこなくて「何でも屋」で会話ごまかしたしなあ…たまの非日常で父の認知機能の残念な新たな発見…でも何よりびっくりしたのは、母の生前、父の歌う声を「鳥が首絞められてるみたい」って女三人でげらげら笑っていたあの声、先生に言わせれば「(当然お世辞もありだろうけど)あら素敵な高い声が出ますね!」ですって。そういわれてますます頑張ってる父…88にして恥じらいもなく果敢に新しいことにチャレンジする姿に「冥土の土産になるじゃん!」なんて言った自分が恥ずかしくなるほど、何か凛としたものを見た気がした。私がそこまで長生きできるかわからないけど、年取って何かを始めようとした時、今日のこの光景、思い出すのだろうな… その後のいつもの私のレッスンで私自身もすっきり!今日の午後はまさしく「感染症予防で健康な生活を維持しましょう」のキャッチフレーズを実践したみたいでした…

こんな時だからこそ…、歌じゃなくても本を朗読したり…声出すことは良いこと。

必死ですが、頑張ってます!

 

 

 

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