ボケ防止に白内障手術
今日のお昼の天気の急変にはビックリ!日曜外来も少し遅くまでだったけど、無事終えてさあ、出かけよう!なんて片付けている間にも、にわかに怪しい雲が…間髪入れずのバケツをひっくり返したような雷雨。 先週は逃げ場がなく「なるようになれ」状態だったけど、今日は凌げた!ほんと、数歩も歩けないような激しさだったものね…雲がきれたのを見計らい久しぶりに歌のレッスンで横浜に。その雲がそのまま横浜に行ったのか、程なく先生から、先に一人で出かけている父を案じて電話。「お父様、雷すごいから無理しないで雨宿りしてからいらっしゃるように伝えてね」 毎度のことながら電話繋がらず、案じながらも現地に向かえば、全て電車に乗ってる最中の出来事だったようで、先週に引き続き、なんて運のよい人…。「おとうちゃまは運がいいから…」だって。今日はこの、運の良い人の話を少々。90歳になっての引越し&環境変化…物忘れ外来の父の主治医も「どうなるか…出たとこ勝負。先生の体力が限界で引っ越すなら仕方ない…」と言われ、認知症の進行を恐れつつも、はや、一ヶ月半経過…。今のところ顕著な認知症の進行はないみたい。どこに行くにも老人パス利用してのバスが交通手段のわが御父。ボロボロの老人パス用の路線図片手に新しい土地での移動も色々考えながらやってる。あげく、「前よりは便利だよ」ですって。 「正俊①」「正俊②」…あれじゃ何が入ってるか忘れてわかんなくなっちゃう…案じていたパンダマークダンボール引越しの荷物の山も、ゆっくり自分流にこの一ヶ月半かけて、ほぼ一人で片付けた。以前は毎日の散歩が日課だったから、新しい土地でも早速散歩コースを紹介したところ、自分で更にその先まで足を延ばしたり…(迷子にならずに帰ってほっ)ゆっくりでも自分流で新しい土地に馴染もうとしている。90にもなって、私の都合の引越しに振り回された形なのに、「仕事する現役世代のあんたの身体が1番」と言う御父、複数の患者さんから「優しいお父さんよ」と言われた。「年取って、自分のことで精一杯なのに、娘さんのこと、考えていらっしゃる…」って。「私の都合で申し訳ない」とは思っても、昔の苦虫かみつぶしたような、厳しい父の印象も記憶にある中、「優しい」という父に対するフレーズは私の中にはなかった。そっか…優しいんだ…近い家族って、なかなかわからないものね…
そんな御父が白内障の手術をすることになった。先週の話。「新聞が読みにくいんだ…」 昔作った眼鏡が複数あって、取っ替え引っ替えかけては「めがねがあわなくなったのかな?作り直さなきゃかな?」とやっている。 昨年から私の知人で主治医でもある眼科の先生に父もお世話になって、定期受診している。たまたま私の定期受診に合わせるかのように父の定期受診もあわせてくれて、そこで出たはなし。「去年は0.9くらいまで見えていたのに今は0.5まで。だいぶ白内障も進行しているから、手術した方が…これなら合うからと昨年教えた眼鏡も合わないから取っ替え引っ替えかけちゃってるみたい」一瞬、「ボケてて視力表の何処の穴が空いてるのか、わからないんじやない?」とも思ったが、瞬間私の脳裏にうちにかつて来ていた数人の高齢者の姿が浮かんだ。皆、父とにたりよったりの年齢。「最近霞んで目が見えなくて。新聞読むのが楽しみだったんだけど、見えないから何だか億劫でね…」 初診でいらしたときからどんどん弱っていった…というか、何となく覇気がなくなっていった印象だった。もしかしたら、感覚器が弱って世界が狭まることが生きることにマイナスになるのかな? ここまで高齢化が進むと身体の器官もそこまで耐用年数がないから、変えられるパーツは交換しないと。視力、聴力が衰えて世界が狭くなると、興味の対象が少なくなり、会話もへり、結果覇気がなくなったり認知症も進んでしまう…悲しいかな、その事実を患者さんで経験しているため、眼科の先生と一緒に父の説得に。補聴器は何度いっても使ってくれない頑固じじい。頑固な割に臆病なところもあるから「もう先長くないからやらない」って言うことが想定されたから、「見えないと興味の対象がせばまるからボケすすむよ~新聞もしっかり読みたいでしょ?」眼科の先生は「今は100歳でも手術しますよ。片目ずつ、すぐ終わるから大丈夫。私の母もお願いした先生を紹介しますから」 二人でガンガン薦めた。ごねるかと思いきや、意外にすんなり承諾… 翌日早速紹介された先生のところへ。クリニック休診日で良かった…。 一般的には眼科の先生によると、80代くらいまでにはした方がよいみたい。100歳でもやるとはいっても、術前検査に時間がかかったり、全身に基礎疾患が出てきてやりにくくなるからって。ただ、いつやるかは、患者さんによりけり。そういう意味では、私の知り合いの眼科医は今が時期と薦めて紹介してくださったのでしょう。 手術は8月予定となりました。いや~愚痴だけど、待合で待つって苦痛ね…私もなるべく待たせないようにしなきゃ。自分が立場になり痛感… 10分刻みでなく15分にすべき?また、みんなに相談しなきゃ。
今日も私より先に声楽の先生のところでレッスンうけていた父。先生にも楽譜が読みやすくなると早速話したみたい。 父のコロナ鬱予防で、楽譜も読めないけどお願いしますと、とにかく声を出させたくて…と頼んでから、すでにこちらも一年半くらい通ってる。「こんな爺さんに、先生も実に丁寧に根気よく教えてくれるから期待に応えないと…」ですって。音譜を「おたまじゃくし」と言いながら頑張る姿に「はじめるのに、年齢は関係ない」 まだまだ教わること多し。 私がブログ更新する側で、一週間分の薬を自分でそろえている。後でチェックの手間はあるけど一包化はしない。私はスパルタ? もうすぐ父の日だ。そういえば。