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人生100年時代を見据えて~心不全~

[2025.06.29]

上半期が終わる2025年6月末。体感からは6月末なのに7月末のように感じてしまう。7月になると3ヶ月限定の府中市特定健診も始まるからこの先はデーターや書類の整理で1年で1番忙しい季節に突入となる。 嵐の前の静けさのようでもある、上半期のおわり。

健診というと、成人病予防やメタボ対策が目的だけど、ここ最近の私のblogの話題は「人生100年時代を見据えて」。日記的なblogの週もあったけど、遡る過去2回は食べる喋る元気な歯の維持や筋力低下の予防が健康長寿には欠かせないことを書いた。今週から数回は100年時代を見据えた内臓ケアについて。 私の個人的印象では、特に2020年代になってから顕著になってきたように感じている、「臓器保護」という言葉。30年余、私が医者になりたての頃は、どの医学書ひっくり返してもそんな言葉はなかった。心筋梗塞や脳梗塞の早期診断や治療、さらには、私が専門としている消化器では内視鏡の開発の発展とリンクしての癌の早期発見や治療。そんなこんなで発見や治療の進歩と共に、前回にも述べたが、めきめき平均寿命が延びた。一寸前までは70後半や80過ぎでご臨終だったところが、いまや、余裕で90越えようとしている高齢者も普通にご存命の時代だ。骨や歯、筋肉のみならず、私たちの内臓も元気でいてもらわねば。 ところが、心臓や腎臓。これらは、普通にしていても年齢と共に傷んでくる。心臓なんて1日にざっと、脈拍一分に72としても1日に10万回以上動いている計算。×365×今の年齢で計算すれば、既にとてつもない回数、黙々とポンプ機能を果たしてくれているのだから逆に「良く働いてくれているよね」っていたわってあげたい気分にもなる。こんなに働くからこそ衰えは一方通行。一方通行なのだ。さて今更ながらだけど、心臓は全身に肺で酸素を取り入れた血液を全身に巡らせるポンプの役目、腎臓はその血液中の老廃物を捨て、必要な成分を抽出するフィルター装置。年齢と共に痛みつつあるこれら臓器をなんとか生命維持に耐えうるようにしようというのが「臓器保護」なのだ。臓器保護を図ることが健康長寿の極意。 ところが‥急激な長寿化のせいで「心不全」、「腎不全」に陥る高齢者が急激に増えるという統計が。内科学的には「心不全パンデミック」「腎不全パンデミック」と呼んでいる。

今日は「心不全パンデミック」について。現在は心不全新規発症者120万人なのが後5年もすると130万人になるとか。数じゃピンと来ないかもしれないけど、心不全の生涯発症率が3~5人にひとり、また一度罹患すると入退院を繰り返し、5年生存率は癌全体で見た生存率より低い、膵臓癌と同じくらいという。 また年間当たりの国の総医療費にしめる割合は癌全体よりも心疾患の方が今ですら、高額なのだ。 医療業界や社会に危機を及ぼすからこそ「パンデミック」と言われているのだが、その認識度が余りに低いのだ。 面白いデータがあり、とある製薬会社が「貴方や家族がかかるであろうと想定される疾患は?」と20歳~80歳男女に尋ねたら、癌が43%、糖尿病25%、高血圧31%、心疾患の想定はずっと低く、心疾患の中でも心筋梗塞や不整脈で「心不全」を認識して答えたのは5%に過ぎなかったのだ。 「心不全」=心臓が機能不全になる=ポンプとして動かない=身体の酸素供給が滞るから息切れ水浸し状態で身体がむくむ=家から出られずコミュニケーション不足しがちだし、歩けなきゃますます筋力低下を招く…。 こうしたシナリオまで出来てしまうのに認識度は低い。 じゃ予防は? その第一の鍵は「血圧の管理」となってくる。。また、心不全の早期発見のツールが血液検査NTproBNP。  これについては早期発見につなげたく、それぞれ自治体によって測定開始されているが、府中もそのひとつ。昨年から始まり昨年は47%の受診率だったよう。75歳の誕生日を迎える住民に知らせがいくようです。  7月から一般検診も開始ですが、案内知らせが来た方は積極的にうけてくださいね。。。 暑さで参り気味。日曜診療終えて久しぶりに夕方新宿へ行って…。帰ればblog更新しながらまぶたが下がる。 中途半端なblogだけど眠い! 続きは来週。 とにかく 健診始まります…。

 

 

 

 

 

 

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