人生100年時代~腎不全予防その2~
梅雨も開けて暑い夏到来! 三連休のなかび。参議院選挙も。連日帰宅が遅い私を相変わらず寝ててというのに父は煌々と電気をつけて待っている。で、先日もまーっくらで寝ていてくれたかと思いきや、玄関開けた瞬間、怒鳴り声のようなけたたましい声が。 慌ててリビングにいくと音量35で選挙演説を父は聞いていたよう。そもそ相手を説得すべく力が入る演説を、それだけの音量、青と黄色の服に身を包んだ、がたいの良いおじさんの声。23時頃なら騒音以外の何ものでもない‥。「おねがいだから寝てて!」こちらの怒る声がかえって近所迷惑だったりして‥。「あんたが心配だから‥」いつまでもこの人のわたしは子供なんだ‥ 思い出も残る今回の選挙。そんな父も政党が多すぎて、行く気持ちも失せたようで「わからないからもういいや」と、はじめて棄権。YouTubeで発信とか、それにまつわる諸問題がニュースで流れても、90過ぎた父には何のことだかさっぱりわからず、選挙=混乱=めんどくさい となってしまったみたい。
さて、人生100年時代の臓器保護のはなしの続きを。先週に引き続き腎臓のはなしを。 日本人は欧米人に比べてもともと糸球体の数が少ないから腎機能も低めなんだという話は前述したけどおまけの余談。低出生児だった人は、より注意。というのは体重1キロ低下で出生すると26万個もネフロンが少ないとか。また、お母さんのお腹にいるとき22週あたりから腎臓は形成されるらしい。だから、早産だと発育中途での出生となる。医学の進歩でいまは早産でも救命できるけど、腎臓が十分に発達しない段階で生まれてきても、無症状で経過して大人になり気がつくこともあるみたい。
さて、先日府中市特定健診にe-GFR、尿潜血検査も今回から加わったとお伝えしたけど、これらについて補足説明。d-GFRは糸球体ろ過率と呼ばれるもので、若者では80以上はある。年齢と共に年0.4くらい低下するので高齢者は当然低めだが、それでもこれが60を切ると「慢性腎不全」のリスクは高くなる。腎臓は身体のろ過装置なわけだから、この値が低くなることは、良くない兆候であることはわかりますよね。加えて尿鮮血や蛋白。本来身体に必要で再吸収されて然るべきものが尿にでてきてしまうのは、やはりろ過装置としての腎機能が低下している傍証になるわけ。おなじみの、血液検査でのクレアチニン値は老廃物がこしとられずにいるわけだから、高いことが問題。 こういった検査値が異常でも無症状のうちに進行してしまい、なれの果ては先週お伝えしたけど透析という道しかなくなる。
今回の健診で意外に低下しているとわかったのがe-GFR。7人に1人が腎不全予備軍 の声明はあながち嘘ではなさそうだ。わたしも、現実を突きつけられ少々困惑。今年は総括の「腎臓」にチェックがつく人があまりに多いのだ。 専門医受診にまではならないけど、ご本人にも結果説明では注意喚起しないと。で、予防策はとなると、いつものごとく血圧。 そりゃそうよね‥毛細血管の集合体の腎臓。血管に圧が高い血液が流れ込めば、濁流でこそぎおとされる岸壁のごとく、痛めつけられないわけがないもの‥。 今年の高血圧ガイドラインでは家庭での上の血圧は120台までとさらにきびしくなった。これは、心不全予防の観点からだけど、腎臓においても血圧は大事。 そして、意外に皆さんにしられていないのが「解熱鎮痛薬の安易な飲みすぎに注意!」ということ。 うちにも何十年も整形外科絡みで服薬を余儀なくされなれのはて、いま、びくびく腎機能の推移をみまもっている80台の方が数人いる。当初は何でこの人こんな腎機能悪いの?血圧コントロール良好、減塩もそこそこ。 ふたを開けてみたら50台からずっと痛み止、服薬していたみたい‥。 予防といえば‥若い女性も頭痛や生理痛で絶えず鞄にろ○○ニンやイ○プ○○ェ○とかを忍ばせていることを口にしながら胃痛で受診する患者さん、若い子に腎臓のこと言ってもピントこない顔しているけど、おばさんは注意してますよ! 投薬内容がものにより、腎機能に悪さをしでかすこと以外にしられてないみたい。
さて、来週は冒頭出現の御父のはなしを。色々動きあり。 今日からお泊まりに出かけてくれているから私も久しぶりにゆっくり。月追う度にだんだんこの2泊3日の静かな時間の有り難みが増す‥おまけに明日は休診日!やった~!
