先週の続き。血圧朝活130
2月が終わり3月?なんだかあと一週くらい2月があるような気がしていたけど‥。最近通勤や走っていて、ふわっと沈丁花の香りがするのに気がつきました。私の学生時代より確実に1ヶ月以上温暖化の影響が植生にもあるような‥。
香りや音楽で過去の記憶が甦ることは誰にでも経験があると思います。私の場合、この、沈丁花は、毎年香るけど決まって過去の一点。 それは大学の入学式の日。もう、40年近くも前のはなし。 その日は4月というのに前橋は朝雪が降った。山間部はさておき、群馬でも前橋はあまり雪は降らない土地と聞いていたけど。 じつは、大学の入学式のことはまるっきり忘れてしまっている。1ヶ月前の高校の卒業式は覚えているのに。だから認知症ではないとは思うけど、会場がどこだったかまで忘れている。 でも、ひとつだけ残る入学式の記憶。あまりにも鮮明‥。 その日、夕方入学式に参加した母が新居である下宿先をあとにした。 で、部屋に戻ってしばらくしてなんだか匂いがするのに気がついた。窓開け放しているわけではないのに沈丁花の香りだ。 あれ?どこ?‥と、テーブルの上にコップにいけた沈丁花。 コップの下には紙切れが。「身体に気をつけてがんばってね 母」なんて、そんなことが書いてあったような、 ちょうど夕暮れ時で薄暗いへやのなか、私は瞬間、メソメソ泣いてしまった。入学式当日、まだ、友達もいない。うすぐらい部屋で、余計不安になり、すっかりホームシックに。 沈丁花が匂うと、いつしか、いつも甦るは当時の記憶‥ 今年はこの時期に思い出すなんて、やはり、温暖化ね。
さて、先週の続きのお勉強
先週、高血圧患者さんの若年化を話題にしたけど、これには肥満、メタボが絡んでいる。で、問題はこうした肥満やメタボの高血圧患者さんは「食塩感受性が高い」ということ。塩分を摂取すると腎臓のductと呼ばれるところで再吸収が亢進しやすいのだ。本来、体にたまった塩は日中のうちに排泄すべく腎臓の糸球体と呼ばれるところから、圧をかけて排出するのだが、摂取しすぎて体内にたまった塩を捨てきれないと、夜間にまで及んで濾過装置である糸球体圧を上げて体内恒常性を保つために排泄する。よって本来、睡眠中は10%くらい下がるのだが、夜間も下がらない。じゃ、夜間に血圧が高いと何が不味いかって? 自治医科大学の10年間にわたる追跡調査では、睡眠中の血圧が高い人はそうでない人より2.5倍も心不全の発症が多くなるとのこと。心不全=息切れがして身体が思うように動かない。 人生100年時代と言われているのに、若いときからの塩分とりすぎで、人より早く息切れ症状で外出もままならず、筋力は低下し‥ネガティブスパイラルは悲しいよ。 おまけに睡眠中の高血圧の名残は早朝高血圧を引き起こす。高いまま朝を迎えるわけだから。で、ここにもデーター登場で2万人規模のデータで、早朝130越えていると、脳卒中や、心血管障害がおきやすくなるとか。 要するに、日中のみならず、夜間や早朝の血圧管理が重要なのだ。 こうすべく、高血圧患者さんに投薬を含めたアドバイスをしていくのが私たち、内科医のしごとなのだが、一人一人患者さんの睡眠中の血圧まで管理はできないと思うでしょ? ところが、ここにもデータ登場。早朝血圧130/80未満だと8割、夜間血圧正常、さらに125/75みまんだと9割は夜間血圧が正常。 私が口酸っぱく「毎日じゃなくてもいいから家で朝血圧はかって」というのはちゃんと理由あるのです。それに、採尿すれば塩分摂取量計算しているでしょ? 高血圧で薬飲むなら飲むでむで、適切に管理して、できれば身体豊かに天寿全うしたいじゃない? なかなかそうもいかない年輩の患者さんも診ているから、若い患者さんにはそうならないようにして欲しくて。もっとも、ダイエットや、塩分制限で投薬offにできれば、それにこしたことはないけれど。
