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食事中、食後の眠気~機能性低血糖症~

[2026.06.14]

6月も半ば。診察終えて待合室のTVをDVDからニュースに切り替えたら、その日の記事が箇条書きの画面。アナウンサーの声を聞きながら「良いニュース、悪いニュース」白黒、自分なりにチェックすれば、熊やら戦争、値上がり‥黒ばっかり。梅雨の曇天と重なり、なんとなく鬱々‥。こんなんじゃ皆鬱々よ! 何となく浮かない気持ちは私だけではない、当たり前と思って、少しでも明るくなる工夫‥自分なりに心がけるしかないですね‥美味しいもの、好きな音楽、嫌な季節を乗りきりごほうび購入? 何かしら工夫してモチベーションあげてゆくしかなさそう。

さて、(私だけかもしれないけれど)日常診療で「なんだろう?この症状‥」我がクリニックで、できる範囲の検査をしても異常見つからず、ならばと専門医のいる病院に紹介するも、異常なしで帰されてしまう‥。 医師として、消化不良が残る。 先日、医学雑誌を整理しながら中をパラパラめくり、出くわした「これだ!」の疾患。 (恥ずかしながら無知なわたしと) 今日は学んでほしいのが「機能性低血糖症」。  クリニック開業以来、その、腑に落ちない困った主訴は更年期の女性「食べたらすぐに眠くなる」。もう一人は20代の女性「食べている最中に眠くて‥先日は友達と会食中に寝ちゃって友達に寝てると指摘された」との症状。記憶に残る開業以来の2例。どちらもメタボではないし、クリニックで考えられうる内分泌疾患含めた血液検査、時間差での血糖検査しても異常なし。さすがに後者は大病院の内分泌代謝科に紹介するも異常無しでかえされてしまった。 で、「これだったのでは?」と考え至った疾患が「機能性低血糖症」。血糖調節障害とも言われる。 さて、この疾患について。  私たちの血糖値は80~140mg/dl。血糖と言うと、高い状態の糖尿病をイメージしがちかもしれない。インスリンが体に入ってきた糖の調節を担っているわけだが、このインスリンの初動や働きが悪い状態が様々な要因で起こり、健診の空腹時血糖が正常でも、血糖の調整がうまく行かず、乱高下を来す病態が存在する。これが、機能性低血糖症。 原因は過剰な高血糖を来しやすいような、精製された糖質や刺激物で、血糖の急上昇がおきること、或いは筋肉量が少ないフレイルのような病態は筋肉での糖処理ができずに血糖急上昇となり、これらに対し、インスリンが大量に分泌され過ぎて、こんどは低血糖に陥る‥。また、別の原因として、腸内環境の悪化なども原因としてあげられている。 とにかくこういう血糖の乱高下や、そこから生じる低血糖で、低血糖症状のみならず、さまざまな自律神経症状がおきてくる。低血糖からは、前述の患者さんのような耐え難い眠気、力が抜けるといった倦怠感、めまいなど。 この低血糖を防ごうと様々なホルモンが働きすぎて、パニック発作と間違えてしまうような動悸や冷や汗、頭痛、起立性調節障害と間違えてしまうような、不眠症や朝起きられなかったり‥イライラやうつ状態などの症状がおきることもあるから、精神科や耳鼻科、婦人科、小児科、あちこち、受診科は多岐にわたり、実際は機能性低血糖症でも、違う病名で対症療法が施されていることもあるようだ。   こういった病態への対処については、血糖の乱高下を来さないよう、食事療法が大切。低糖質、高蛋白な食事を心がけ、1日の食事量を数回に分けて、過度な血糖の上昇を防ぐ、腸内環境を整える、プレバイオティクス=食物繊維をとるなど。 まだ、話は足りないのですが、今日はこのへんで。 人を診るって、道は未知なまま‥長い道のりと、つくづく感じます‥。 胃や大腸カメラだけじゃだめ。ほんとはそれが一番やりたい仕事‥。でも、いろんな患者さんが来るから‥。

 

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