メニュー

院長ブログ

新年の小さなクリニックの風景(2021.01.10更新)

2021年、初めてのブログとなりました。

年明け早々、まさかこんな有様になるとは…年末の増加傾向からも2000人越えるのはありうるとは思っていたけど、こんなに早くとは…

年明けからのクリニックの状況は…5日から診療開始しましたが、周りのクリニックがお休みの日などは、朝から電話がなりっぱなし。今日もそう。「発熱の方は予約一杯で…」とお断りした方も2、3人。朝一番の電話でほぼ一杯に。密と通常の患者さんとの接触を避けて、細かい時間設定と別室案内で診療する発熱患者さんからは陽性者も出ている。こんな小さなクリニックでも「あらたなステージに入った」といわざるをえないことを日々、肌で感じています。陽性になるケースはやはり「家族内感染」がほとんど。保健所からの要請で調べたら陽性でした…という感じ。同じ家族内でも陽性になる人は、やはり発熱状態が続いているとか、一人だけ何らかの症状ある人が多い。逆に「昨日熱が出たけど何もしないで解熱。少し喉が痛い」程度の、ネットで調べて来院されるような初診の一過性発熱の方はまず陰性(自費で調べてます)。自治体によっては、「家族で陽性者が出て濃厚接触なのになかなか検査してもらえない」というところもあるようですが、府中市保健所の対応は現状は迅速です。陽性者がでたその日か翌日には「家族内濃厚接触だからしらべてください」と依頼されるケースがほとんど。ただ…問題なのは、陽性とわかった後の保健所からの連絡が滞りはじめていること。患者さんが増えすぎて連絡が追いつかない。医療機関側は、保健所へは直ちに連絡しても、連絡を受けた順に、限られた職員担当者が連絡をするという今のしくみでは、2、3日後にやっと連絡がくるという状況はやむを得ない。感染者が増えたからと保健所の職員が増員されるわけではないから物理的に今のしくみではどうしようもないみたい。昨日も「まだ保健所からどうすれば良いか連絡けないけど、食料もなくなりどうしよう…」と、前日に陽性だった患者さんから問い合わせが来ました。さすがに「食料は必需品だからマスクして必要なものだけ短時間でコンビニとかで購入してきて!連絡には相当時間かかっているみたい」とお伝えするしかなかったけど。後で保健所にきいたら、「宅配やネットを利用して調達するように」とのこと。因みに都が感染者用に用意した宅配サービスも今は感染者が急増したせいで、かなりこちらも滞っているようです。私がクリニックでの診療で危惧する今後は、こうして待機状態で一人でいて急変するケース。報道でも問題視されはじめているけど。せめて陽性者の連絡を医療機関がする際に、トリアージじゃないけど、「独居待機」「高齢者」「糖尿、血圧、肥満など基礎疾患あり」などある方には、先に連絡するなどしないと、待ってる間に急死のケースが増えてしまうのでは?街のクリニックレベルで気になるのはそのことかな。あと…困ってしまうケースは「ちょっといつもの風邪と違う気がする」とか、保健所や陽性者の人から「あなたは濃厚接触に相当するから調べて下さい」と言われてもないのに「自己申告濃厚接触」で公費負担のPCR検査を希望されるケース。公費というのは、臨床症状や背景から医師が判断して、必要性をもってその患者さんに国民の皆様の(本人のではなく)税金を使わせていただくのだから、石頭と言われようと、頑固と言われようと、そこは明確に判断したいです。もしかしたら、本人自己申告でも他の医療機関だったらやってくれるかもしれないけどどうかしら?あとは有楽町とか東京駅界隈でやってくれる民間のPCRセンターなどで調べてもらった方がよっぽど安上がり。結果も早いと思います!

こういった診療の一方、時間に合わせて、寒くても来院される通常診察の患者さん…たかだか一ヶ月余り会わなかっただけなのに、ただただ普通に、元気に過ごされていたことになんだか殊更の安堵を覚える。「元気で新年迎えられたようで…」「今年もよろしく」とか言いながら。「新年はアルコール消毒しまくりでした!」なんて冗談もね。こんなご時世だからか、今日、家族が元気でいたのと同じような具合に、いつもの患者さんがいつもどおり、元気だったことにほっとするのかな…いつもの新年はこんなふうに感じないもの。

一方、都知事が「三連休はステイホーム」と呼びかけても街には人が沢山。昨日、今日、私は電車通勤でしたが4月の緊急事態宣言の時は、ゴーストタウンの地下鉄如く、ひと車両一人なんてこともあったけど、今回はいつもとかわらない風景。「コロナ」「緊急事態宣言」耳がこの言葉にも慣れてしまい、4月の頃のぴーんと糸をはりつめてた状況を今ここでもう一回!と言われても無理なのは、ある意味、人間の過緊張回避の生体防御反応のような気もして来る。過緊張が続けば壊れちゃうから。それに「医療崩壊」なんて言われても普段、病院とはこれっぽっちも縁のない人にはピンと来ないだろうし…

なるようにしかならない…と投げ出す前に「前みたいな生活ができる世の中」に早く戻るには当分日々気をつける…ここまで感染広がったら、まずいつ自分がなってもおかしくない…と危機意識を持ちつつ、自分がかからない(個人主義みたいで嫌だけど)行動を考えることが、家族や周囲に広げなくなるのかな?大切な人、愛する人が一人くらいいるよね?その人がレスピにのって呼びかけても応じないなんて(傍にも行かせてもらえないけど)、考えただけでも身の毛もよだつ。もはや自分は大丈夫!みたいな裏付けない自信は通用しないから。私も…リスクはあるからこそ、自分が罹患するより私のせいで御父や周りにそんな苦しい想いをさせるのは絶対嫌だ。そう考えた瞬間、日々気が引き締まる。人類の歴史がはこの先もあるのだから、この自然界の挑戦の終わりはあることを信じて今は過ごすしかない。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME