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院長ブログ

真の悪役 small dense LDL(2022.09.25更新)

「はいっ、もうおしまいです」 今年の夏は一瞬にして、そういいながらパソコンの強制終了かけたか、音を立ててシャッターおろされたみたいに急に、すっと終わってしまったみたい。 ほんと、台風去ってから一瞬にして… なんか、それはそれで寂しいような… そのためか、もはや今日の日曜日は(三連休の皆さんにはやっと晴れた日曜日?) 「見事な秋晴れ」って言われても全然違和感なかったっけ。おまけに夕方の陽が落ちるのも早くなり、愛おしい蝉の声は賑やかな秋のムシ君達の混声合唱に移り変わり… そんな9月末。府中市検診も追い込みモード。今月いっぱいだから10月の声聞けば、今度は早速インフルエンザワクチン予防接種… クリニック歳時記も目まぐるしくかわりますね…

さて、今日は検診にちなんでコレステロールの話。今までも過去に何回か取り上げているから、昔のblogほじくり返せば似たようなのがあるかもしれないけど、いまいちど、今回は「超悪玉コレステロール」 について。というのも、わがクリニックは検診の結果を対面で説明しながら渡しているのですが、説明していると、メダボ三トリオの糖尿、血圧、脂質の中で、引っかかっても、みなさんいちばん「けろりとしてる確率」が高い印象…「毎年言われてるけど、症状ないしね…」ってなぐあい。

確かに、コレステロールは細胞膜やホルモンの材料にもなり、生命維持には大切。この脂質は「HDL」と「LDL」という物質に含まれて血管を流れ運ばれる。LDLが悪玉と言われるのは、本来、肝臓で合成された脂質が組織に適切に運ばれていれば良いのだけど、これが増えすぎると、血管壁に蓄積されて来てしまい、やがて血管を閉塞=心筋梗塞や脳硬塞、動脈硬化の引き金となるわけですよね。 ところが、最近、正常範囲や少し高いだけの値のLDL値なのに、動脈硬化を起こしやすい人がいることがわかってきました。 この原因が「超悪玉コレステロール=small dense LDL」 というもの。LDLには二つの大きさがあり、「小型」であるがゆえに血管中に留まりやすく、小さいがゆえに血管から血管壁に入り込んで酸化されやすく「プラーク=瘤」の原因物質となるから、大型、というか、通常のLDLより厄介なわけです。  冠動脈疾患の人は、この超悪玉が多いことがわかっていて、これが、真のくせ者なわけだったのです。 また、「中性脂肪」も検診で問題にされますが、この中性脂肪はLDLを小さくするのに一役買っていることも解明されており、だから、中性脂肪と悪玉が検診で両方指摘されるような場合は、その人はこの、「超悪玉コレステロール」の比率が多い可能性があるということになるわけ。  さらに、糖尿病の人は、そうでない人とくらべてLDL値は同じでも、その内訳で超悪玉が多い、高血圧の人とそうでない人でも高血圧の人の方が内訳で超悪玉が多い、内臓脂肪型肥満とそうでない人のLDL値でも、肥満型の人の方が超悪玉の比率が多い ということもわかってきました。  なので検診で「LDL」が地味に高くて何となく「ふーん」という感じでも、他に血圧や血糖、中性脂肪が、高いと指摘されるような場合は、内訳で「超悪玉」が多い集団、つまり、血管障害を来しやすいタイプ ということになるから要注意!

超悪玉を増やさないためには…結局いつものアドバイスと同じになってしまうけど、減量=30分でもよいから運動、食事療法や禁煙… 言われ尽くしている感じがしますが。

この、超悪玉コレステロールは採血で簡単に調べることができ、わがクリニックでもちゃんとやってます。 健康の指標として、検査会社にお願いしてます。実は以前にかいたblogから遠方から調べてほしいと来院された方がいらっしゃいました… 淡々と書き連ねていることが、誰かの健康に役立った情報なんだと、少しうれしくもあり、あまり表だって宣伝してないのに、でもちゃんと気にしている方も居るんだな…と思って再アナウンスしました。 保険診療ではないから自費診療になりますが。

 

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