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はや秋の花粉

[2022.08.28]

8月最後の日曜日…。朝、家でる瞬間は「ギリギリセーフかな?」空をみあげてそう思いペダルを漕ぎ出したが、道半ばにしてドシャ降り雨…天気予報通り。慌ててレインコート羽織ってはみたものの、クリニック到着頃には、露も滴るいい女…じゃなくて、雨水ずぶ濡れおばちゃん状態… ワクチンや外来に来る予定の皆さんも気の毒…なんて思っていたら雨も止み…夕方帰宅の折りの西空はうっすら紅色、青空高くすでに秋空の心地、晩夏を惜しむセミの声…  しかし、1日のやるべきクリニック業務を終えて、こうしてblog更新…この作業を終えないと日曜日がおわった気がしないのだから習慣って恐ろしい…。 さて今月末でクリニックは4年が経過したことになる。半分はウイズコロナだった。 たまたま100年に1回あるかないかのような世界中を揺るがす感染症の猛威の直前に開業したことで、恐らく普通に開業して経過した4年より、多くの経験をしたのだろう。発熱患者さんを診ることで、多分何もない4年より多くの患者さんと対峙する機会はあった。一瞬のやり取りにせよ、そこからは多くの勤務医時代とは違った「人間学」とも言うべきものを学んだし、また、何もない4年より恐らく国や都自治体とのやり取りも繁雑で多かったはず。末端の医療機関として上から下りて来ることについて学ぶことも多かったし、「府中の端っこの小さなクリニック」でも、こういった状況にあってもすこしは役立つこともわかった。と同時に、あれもこれも追いかけて結局自分が消耗しきってはしょうがない…世間に求められる医療と自分がやりたい医療…そにバランスをうまくとって心も身体もいつもフラットでいないと…なんてことも感じさせられた。これが大変難しく大きな私への課題…。そういう私を支えてくれるスタッフへはいつもいつも感謝…。

さて、ちょっと豆知識。つい先日週半ば頃、朝やたらに透明の鼻水が。そういえば何となく瞼もあつく重たい…「あれっ?もう来たか?」 私は秋の花粉症が春よりひどい。たいていはお彼岸頃が症状感じるので「まだ8月なのに?」そうかんじながら診療していたら、私が感じた直後から、数人の患者さんから「なんか花粉症みたいな症状あるから、春に飲んでたあれ処方して」って。皆、それぞれお好み処方あるから、それぞれ以前の薬を口にする。 私だけじゃないのね…今年は昨今の異常気象の影響?秋の花粉も前倒しなのかしら?  ということでちょこっと秋の花粉症のはなしを。 春の杉や桧は有名だけど実際侮れない秋の花粉症…実際春に花粉症を持つ人の7割くらいは秋にも程度の差はあれ花粉症があるそうだ。おまけに秋は植物以外にもアレルゲンは多く存在する。 まず植物ではブタクサ、よもぎ、あと聞き慣れないけど、カナムグラ(調べるとああ、見たことあるってけっこうメジャーな雑草)。これらは8月~10月くらいにかけて飛散。普通に道脇や公園や河原に自生する雑草。杉と違って飛散距離が数十メートルと短いから近づかないことで回避は可能。だけど注意が必要なのは、ブタクサの花粉粒子はは杉に比べて小さい。よって杉は鼻粘膜影響して鼻水やくしゃみが主症状になりやすいけど、ブタクサの場合より下気道まで影響して時に喘息発作のようになることもあるという若干症状の違いもあるようだ。あと、屋内アレルゲンについては秋にも注意が必要。例えば「カビ」。カビは湿気を好む。梅雨時期? って考えがちだけど、「クーラーの冷房運転」がガンになる。今年は暑かったからクーラー多用したはず。クーラーの中がカビの好む状態に。よほど手入れしない限り、カビの温床なりがち。靴箱や押し入れだけじゃないのよね…カビの好発部位は。結露を作らない、フィルターの清掃が予防ポイントだけど、できちゃったら、すこし外気が乾燥し出したら、大掛かりに清掃をするしかないのかな? あと「ダニ」。これも通年性だけど、特にダニは夏に増殖するからその虫体からのふん、死骸もふえて、ダニアレルギーのひとは秋に症状が強くなりがち。寝具に繁殖しやすいからカバー洗濯や寝具は干したら、掃除機かけたりで予防を。そしてもうひとつ、昆虫、蛾やゴキブリも通年性とはいえ、秋にも多い。カビと一緒で夏に繁殖してその死骸やフンもも増える。特に衣類に発生する衣蛾や穀類やお菓子、ペットフードに発生するメイガが多いようで、対策は防虫剤や密閉容器の利用。 こうしらべてみると、この夏の暑さと湿気は、秋の花粉症にも間違いなく悪影響を及ぼしそう…。秋の花粉症を何となく感じている皆さん、ちょっとした予防策、心掛けてみてくださいね。

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