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ウィズコロナ時代幕開け?

[2021.10.03]

台風一過のこの土日。暑かったけど、秋晴れを満喫しました。私は自転車往復が片道1時間半だから、ちょっとした旅のよう。朝のひんやり空気にもう終わったはずの金木犀がこの土日、台風一過のあと、やたらにおっていたのはなぜ?そんなに長く毎年香ってたっけ? まだみどりの銀杏の街路樹もやがて色づき始めるんだろうな…なんて思いながらペダルをこぐ。この土日は、午前で診療終わればクリニックをでる頃はまだ明るいのに、自宅に着く帰路は真っ暗闇。秋の日のつるべ落としを体感。そういえば振り返った夕焼け空が2日間とも綺麗だったっけ。

ニュースは自民党の総裁選挙前後の話題でもちきりだったど…ふた開けてみれば、なん変化もない!どなたさんかの姿が見え隠れ…何か画期的な人選がある内閣かと思ってたのに…何だかね…。開業すると、自分の所属する自治体、府中市のうごきが身近に感じるようになった。そうなるとその上流の国の対策、政策が気になって来る。そんなことを漠然と感じていた矢先、今回のコロナの一件。こうなると、私のみならず、日本人個人個人がコロナを通して、国の政治や方針を身近の感じたのでは? だからいつも以上、自分が投票するでないにしても、みんなの関心度が高かったかもしれない総裁選の行く末の組閣人事が、あんなんじゃねえ… 

そしてもうひとつのニュースが「ウイズコロナで緊急事態解除」のこと。諸外国同様、日本でもそろりそろり。第6波はくるであろうけど(それを予期してクリニックも準備してます)ワクチン接種もやっと遅れを取り戻しつつあることも踏まえると、「いい加減そろそろいいんじゃないかな?」。私個人的にはよいタイミングなのでは?と思う。休業や制限を強いられている業種もほぼ1年半というのは忍耐の限界だと思う。再開に色々制限があるにせよ、ちょっとずつ門戸を解放し、まずかったらそれを隠さず公表して、打開策を高じつつ前に進んでいく…国民の5割以上がワクチン2回接種済みというのだけが安心材料と言われればそれまでだけど、でもこの状況下での日常の取り戻しを計らないと、今なら乗れるタイミングを逃してしまう気がする。第5波のバタバタ覚めやらぬうちは解除なんて考えるゆとりもなかったけど…

うちのクリニックに来ている患者さんの表情を見ていてもそう感じる…。ちょうどコロナ騒動がはじまった頃から「胃腸の調子が悪い」「息苦しい」 で通院されている患者さん…当初に見逃してはならぬ疾患鑑別のため、諸検査は行って異常なし。なので今まではそれぞれ西洋薬や漢方処方、あるいは心療内科も併診の患者さんもいる。一時は手づまり感もあったけど、それが最近、「何かがちょっと動いた」 と私が肌で感じる患者さんが出てきたのだ。「こうしようと計画していたことがコロナのせいでことごとくダメになってしまい、こんなはずじゃなかったのに…」っていう思いに駆られていたのかも…と今までの総括を話す患者さん…また別の患者さんは「リモートワークの負の功罪」リモートのおかげで家庭と職場に境がなくなり、我慢を強いられていたその方は、緊急事態解除のこのタイミングで、働き方を含めて会社に相談するとのこと。 あと、はっきりと「ずっと私暗い顔してたって友達が言うんだけど、最近、変わってきたって。あんまり意識してなかったけど先生もそう思いますか?」 って聞いてきられた患者さんもいたっけ。クリニックの中でも一定の患者さんの中で何か動いている。それも良い感触の動き。前向いてる…。

第5波は余りに大きかったし、そのボトムが今までの波のボトムよりまだ高い…等心配要素はあるにせよ、下火になって来た現況の感染者数、ワクチン接種率、諸外国の状況との足並み、それでも人込みマスク、手荒い等守る国民性…など考えると、今この時期の緊急事態解除は、患者さんのちょっとした表情ややり取りからも感じる。ほんと、この1年半、良く頑張ったよ…私も。そろそろちょっとずつ、かつての「go to travel」みたいな派手なことではなくても十分。ちょっと手を抜くとすぐ暴れ出す厄介な代物とうまく共存しつつ、奴をたたき起こさない範囲の、新しくも前と同じに近い日常を取り戻したいですね

 

 

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