メニュー

コロナPCR検査保険適応と自費

[2020.10.25]

あっという間に10月も終わりに近づいてきました。例年の予防接種者対応にくわえ、今年は事あるごとに手指消毒しているせいか、既に手先は真冬1月頃のような、がさがさ、ひび割れてきてます…いや~こんなとこに影響出るとは…両手指先、この冬越せるかしら…

10月からの電話予約制、発熱患者さんの来院時間の指定、及びその患者さんの新しい離れへの誘導…本格シーズンに備えて、いつも来てくださる患者さんへの周知のみならず、私自身も動きになれておきたかったから、早めに策をうったわけですが、流れが早い現代社会、隙間時間を利用してさっとクリニックに来たい人、ただ薬だけ…という患者さんには、そのための電話予約については、ただただ煩わしいばかりみたい。今はインフルエンザの予防接種希望電話も多いから電話も余計に繋がりにくい。こうして、この一ヶ月にも、よその医療機関に行くからと離れてしまった患者さんも少なからずいらっしゃるけど…仕方ない。来週のブログにはもう少しはっきり書けるであろう事態に備え、うちのクリニックはこうするしかなかったから。

この一週間は予防接種はもちろん、通常の投薬や胃カメラ…そして、いわゆる、私が「離れ」と称している発熱患者さん用の別棟に誘導せざるを得ない「37.5℃以上」の発熱患者さんもちらほら現れるはじめました。別棟への誘導は「37.5℃以上」と私はきめて誘導しているものの、実際診察してみると、咽頭腫大著明、電話でききそびれたけど実は嘔吐、下痢を伴っていたりなど、あえて、「コロナも疑われるから…」という理由がついた、別棟に通さなくてもよかったなというケースもある。今の季節だからまだ許されるかもしれないけど、これから寒くなるにつれ、換気のためドア開け放しの、(冬は足元に暖房用意するとは言え)寒いところに「発熱患者さん」というだけで通しまってよいのか否か…。こうした患者さんも昨年までは普通にクリニック内での診察をしていたのに…どうかご理解ください…すみません。さらには、電話があった時点で間隔を考えて案内しないと、別棟にすらはいれず外でま待たせてしまったり…実際運用しないとわからない。発熱患者さんの時間配分や間隔は課題。うちみたいな狭いクリニックではゾーニングといって入口を分けなければならず…どうかご理解くださいね。

さて、うちはコロナPCR検査については自費診療と保険適応と両方を対応しています。「保険適応」については、誰しもが保険適応になるわけではありません。診察した医師が必要と判断した場合に限られます。皆さんの税金で行われているわけですから、そこの適応は明確にするつもり。年末年始も含め、これからの呼吸器感染症増加時期にあわせるかのように、人々の外出も増えるような全国規模のキャンペーンも繰り広げるられている。経済も回さねばだから必要な動きなのでしょう。「出かける前に調べときたい」という気持ちから、「多分濃厚接触者だから」とか「味覚異常がある」など、個人の主観が入るような曖昧な定義で誰しもが保険適応にしていたら、きりがない。このご時世、ちょこっとでも心配なら誰しもがやりたい検査なのだから、「言ったもん勝ち」みたいなことは成立しません。聞いた話では「何故、保険適応にしない」で揉めたケースもあるようです。大声で怒鳴られたり、口コミ情報で不満をつぶやかれたりなど。検査後の部屋の消毒、検査にかかわる人の労力や手間、その点からも私はしっかり適応については見極めながらやるつもり。来院時の臨床症状に加え、「cocoa」などで判明、或は現時点で公的機関で濃厚接触者とされた方(自費でやりながらあとから後だしじゃんけんはNG)とします。また、「保険適応」でやるにしても、私も数人診てきましたが、うちの場合は医師会が輪番制でやっている検査場が歩いても15分くらいにあり、かつ結果も速いので、そちらの方がスムーズにいくことがわかりました。私も11月に当番が当たっていますので、きっとまたブログに書き留めることになるでしょう。医師会に申し込むと検査の日にち、時間が指定されてファックスが届き、それを持って行っていただきます。

色々課題や検討事項、私がやろうとしていることへの患者さんからのご意見…一度にすべては解決できないけど、とにかく私は、診療や投薬など目的を持っていらした患者さんがすこしでも不安なく診療を受けることができ、かつ、去年まで普通に診察していた、発熱患者さんを「今年は特別なことが起きているから」と拒否せずに時間が許す限り断らないで以前の冬と同じように診察したいだけ。それをこの小さな敷地内でどう裁くか…奮闘中です。

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME