メニュー

ゴールデンウイークを終えて

[2022.05.08]

あっという間に過ぎたゴールデンウイーク。海に山にあちこち賑わっていたようですね。私のゴールデンウイークは…想定内と想定外の出来事で、あっという間に過ぎ去ってしましました。想定外だったのが、連休中の外来…全てに「読みが外れた!」というかんじ。たまたま3、4、5日が火曜から木曜。わがクリニックのいつもの営業曜日だから「ここを休むとゴールデンウイーク明けが大変になるから、コンスタントに開けておこう…自分の引越しで連休前に休んでしまったからここはひと踏ん張り」くらいの軽いノリだった。昨年ゴールデンウイークも緊急事態宣言下であったけど、なんとかこなせたし。ここのところの感染者減や外出制限解除で発熱患者さん問い合わせもたいしたことないという予想…コレがことごとく大外れ!3日にいたっては府中市内で開いているクリックがうちしかなかったみたい。朝から電話は鳴りっぱなしで府中市内どころか、遠く稲城市在住の方も体調不良のなか、来院される状況。朝早くからの電話で外来は限界。濃厚接触や無症状でも心配だから…みたいな方はやむを得ず、お断り。既に他の医療機関で断られた患者さんは、「開いているクリニックは少ないから」とわかってくれる方もおられるけれど、「馬鹿!」って言われてたり厭味を言われて電話切られたり…私以上に受付が疲弊しきってしまっていた。発熱以外の症状で、近所の患者さんはせっかく予約して来てくれたのに「混んでいて悪いし、我慢できないわけじゃないから…」と帰る始末。 近所の患者さんに窮屈な想いをさせることは私が最も避けたいことなので、後で呼びだしたり… 「連休でも診療する医療機関がもっとあるかと思ったら、なんてこった!」 という毎日でした…藁をもすがる思いで数少ない医療機関に診察を求める患者さんの対応で追われながら、目に飛び込んで来る、行楽地の、久しぶりにみる混雑状況の映像…働きながら不思議な感覚に襲われた。昨年のゴールデンウイークは自粛モードだったからこうした乖離の違和感は感じなかったからね… 「連休がんばろううね」の掛け声に快く勤務を引き受けてくれた全てのクリニックのスタッフも多かれ少なかれ、今回の勤務は「達成感」より「虚しさ」を感じさせてしまったようだ。そこも想定外。私が責任者で「できること、できないこと」「診るべき、ちょっと待てる」は決めているのに、それを振り分け対応するのは事務。直接電話口で相手の風を浴びてしまう。なんなら私が全部電話対応してもよいのだが、診察してるから、そういう訳にもいかないし… 発熱外来にせよ、ワクチン接種にせよ、コロナ絡み業務は、消化器内科医としての本筋からは外れ、「時代にキャッチアップしている」という自己満足でしかなかったのか… 自分の足元をもう一度見直す時期になったのかな?そんなことを連休業務で考えたのも想定外だった。想定外…この連休中も大腸内視鏡検査希望で受診する患者さんも思いのほかいらしてくれて…こんなに希望者がでるとは思ってなかったし、大腸はホントは私が朝から晩までやっていたいくらいのライフワーク。思う以上の需要があるのなら、やるべき仕事、そろそろ振り分けても良いのかな? なんて考えてしまいました。自分のクリニックだもの…もう少し、ひとつひとつ、大事に丁寧に。コロナ絡みの仕事は診てさえくれりゃ誰でもいい…だからどうしても機械的で刹那的…  前にクリニック経営で悩んだ時、「自分のクリニックなんだから、趣味でやってる くらいのおおらかな気持ちでやったら?責任は伴うけど自分のやりたいようにやればいいんだよ」ってアドバイスうけたことあったっけ。 「やらなきゃ、こなさなきゃ、他がやらないなら自分がやらなきゃ」 はしりつづけたけど(国や都の要請はあるけど)個人的に頼まれた訳でもないんだから無理しなくてもいいのかな?  そうは言っても、別件で保健所とやり取りしたゴールデンウイーク最終日、「先生3日間、お疲れ様でした」 と言われたときは、ふっと肩の力もぬけたかな?さっきもちょっとした知り合いのそのまた知り合いが、連休中に高熱で私が診察したんだそうな。コロナじゃないよ!って診断下し、処方した薬で今は回復したとか。どこも開いてなかったから助かったって。 そんな話を聞いてしまうと、やってることは間違ってないような気もするし…なんかわかんない。  

想定内は…プライベートの引越しのその後。早、新居に越して10日経過。少しずつ「床」が見えてきた!段ボール、連休中、ノルマ決めて壊しにかかっていたからね。今まで使っていた整理棚やボックスが寸法合わず、あらら。開いた段ボールからお 気に入りのものがでてきてそれに癒されたり。早く新居でゆっくりしたいけ、どまたまだ当分おあづけかな?  でも、通勤はダンチで楽!想定内の嬉しいこと。まだ、片付けで睡眠時間少ないから実感はないけど、少なくとも出勤と帰宅時間が遅く、早くなったのは確か。やれやれの想定内事象… 御父も何となく馴染んで新生活を「おとうちゃま流」で送っている。私が「ここ使ってね」 と用意したリビングの一部、ちゃんと自分の部屋があるのに、ちゃっかりイロイロ置いちゃって。空間の住人としての存在感しっかりアピール。何となく、つじつま合わないこと言わないから、ぼけの進行回避か… そこは、想定外はないことを祈るのみね…

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME