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シングレックスについて 第二弾

[2022.05.22]

今日、日中は気持ち良い五月晴れでしたね。クリニックもワクチン接種に通常の外来、発熱患者さんが最後にぽつりぽつりで今日の外来終了。先日までのような、発熱患者さんに追われることも最近はめっきり減り、本来の業務に戻ってきています。水際対策が緩められたり、マスク着用の臨機応変な対応の呼びかけ…この小さなクリニックの発熱外来の状況をみていても、そろそろ歓迎すべきことと私も賛成ですが、…いくら重症化やお亡くなりになる方がいらっしゃるとはいえ、いつまで「二類」なんだろう。ワクチン接種もそこそこ進み、治療薬もあるのだから、そろそろ引き下げてもいいような気がしますが… 緩めることが増えているなか、そろそろ見直してもいいのでは?まだはやいのかな? 今日はクリニックのあと、心地よさにさそわれて、用事をこなしに以前の住み家まで自転車で。「雲行き怪しいな…」予感的中。帰りに雨に降られ…一日のうちに、晴れたり雲ったり、さらにはこうしたにわか雨…今年はこうして1日のうちに目まぐるしく天気が変わることが多いみたい。こういう「猫の目変化」の気圧の変化が、普段気圧変化でめまいや頭痛、消化器症状をおこしがちな患者さんには、より、堪えるみたい。そういう患者さんの来院も最近は多いような気がします。

おかげ様で、ようやく引越し片付けも半分以上は終わり、何とか「ひとが住める状況」まで達しました。この数ヶ月、内科学会の総会だけはウェブで参加したけど、セミナーや公演(ほぼオンライン聴講)、多忙にかまけて、せっかく案内が来ても、全てパス!興味ある「絶対聴きたい」で、登録したものの、残業しているうちに、気がついたら「終わってた」…。開業すると、勤務医時代のように日々同志が側にいて一緒に仕事しているわけではないから「耳学問」は、ほぼない。自分から求めていかないと、新しい情報は得られない…。今週はやっと時間できたので「帯状疱疹ワクチン」の皮膚科の先生のお話をききにいってきました。 2月13日のblogに「不活化ワクチン、シングレックス」について記載し、うちでも取り扱うようになり、また2ヶ月ちょっとですが、結構希望者も多く。私も二回目を数日前にうちました。結局、私は二回とも筋肉痛だけで大過なく終了。     2月13日のblogとダブることもあるかもしれませんが、興味ある事実を以下に記しますね。箇条書きで失礼します。

帯状疱疹が何故厄介か= 罹患後の神経痛が厄介⇒日々の生活のQOLを低下させるほど という大前提あり。 ではその疼痛の残存率は? 罹患3ヶ月後で31.6%、6ヶ月で19%、9ヶ月で12.4%、1年後で4%に残みたい。罹患者695人に電話聴取して得たデータ。 そのサブ解析で「どういう人に残りやすいか」 について。65歳以上と、高齢者ほど、また、初診時の皮膚所見が重症だと疼痛も残りやすい。

帯状疱疹発症に年齢以外に何があるか? 造血幹細胞移植の既往、白血病、SLEなど免疫抑制状態にあるケースや、JAC疎外薬使用者      

帯状疱疹に複数回罹患するひとがいるのはどうしてか?   まず、本当に皮疹が誤診なく帯状疱疹だとして、遺伝子的variantを持った人で何回も罹患する人はいる。 そういう人はワクチンはすべき? 罹患後一年くらいして(経験から)ワクチンは打っ他方が良い。重症化が防げるから。

帯状疱疹の罹患しやすいマーカーは?⇒ 皮内テストは意味あるが、lg-M抗体の測定はない。

感染すると必ず発現するウイルス蛋白を人工的に合成して、これにアジュバント(より、効果を高めるための物質)を加えてつくるその技術で生まれる高価な不活化ワクチン、効果は90%以上、持続は10年と言われているが、なにせ高価。一部の自治体は補助金も出しているようだか、患者さんには、どう説明している? フロアからの質問に⇒10年の掛け捨て保険、或は1日12円の貯金を、10年続けると考えたら?  などありました。 個人的に私は…高齢化で三人に一人は帯状疱疹を罹患する。恐らく家族歴で、私が将来癌に罹患する確率かなり高い。絶対抵抗力落ちる場面が人生に起きうるだろうから、「泣きっ面に蜂」とならぬよう、事前予防…あと、患者さんの体験話を聞いてすっかり耳年増になり… コロナワクチンと同じくらいの重要度でさっさと打ったわけでした。

ここのところ、プライベートなマラソンや引越し話などがblogのネタでしたのでたまには役に立つ医学情報も…ね。

 

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