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今年特有の季節の変わり目~寒暖差疲労~

[2021.02.28]

「いっちゃう、逃げちゃう、去っちゃう」1月、2月、3月はあっという間感過ぎ去る感じ。もう2月末ですね。

2月は2回祝日があったせいか、体を休めることができました。やはり体を休めることは大事ですね。今の時期、いつもの年なら芽吹き出す春の躍動感に合わせて「気」も充ちる感じがするのに、何だか今年は違うなあ…2回の休みが疲労回復にいつも以上に助かって「休めてよかった~」としみじみ思ったから…「何か理由がある?」私なりに考え浮かんだこと。

● 例年より気温の寒暖差がつよい

● 昨年より1.5倍の花粉飛散量だけど、風が強い日が多いから衝撃はそれ以上?

● 「爆弾低気圧」はじめ、風が強い=気圧変動も強い

こんなことが重なってイマイチ、例年とは違うのかな? 今年はのどかに春の到来! というより気温の寒暖に翻弄…という印象が強いものね。

というわけで、自戒も込めてこの時期の「寒暖差疲労」について書いてみます。梅雨や秋にも気象の変化が体調に影響することは以前も書いたけれど、今の時期、気温差が(日内、昨日比でも)5~7度以上あると自律神経の乱れがおきる。人間の体は恒常性を維持するために交感神経と副交感神経が自然にバランスをとり調節しているだけど、外の環境の変化が強かったり、速いとそれに合わせて目まぐるしく調節せざるをえない。エネルギーも使い、体力も消耗するわけね。低気圧のせいで血中の酸素飽和度が低くなり疲労感が貯まったり…こうして外部の環境に合わせて自律神経が何度も急に切り替わるせいで、自律神経で動いている体内の臓器にも負担がかかり肩こりやめまい、頭痛、便秘、下痢、不眠など来してくる…。

そこで私のこの冬の行動振り返ってみた。思い当たることが…私の場合は「通勤の密回避&ストレス解消」で「自転車通勤」していた。冬の寒さの中の片道1時間40分…体温上げるために、起きて間もないうちから交感神経優位になるはず…ただでさえも季節の変わり目の寒暖差でバランス崩しがちな時に、自ら追い討ちかけるような負荷をかけていたから、なーんとなく「疲労感」を感じていたのかも。患者さん対応で気が張り詰めたことのメンタル疲れとも、ウルトラマラソンの後の肉体疲労とかとも少し違う…「やる気スイッチがかかかるのに、いまいち時間がかかる」これが「寒暖差疲労」? 私は悪化の環境因子を自ら作り出していたのかも。  

先日、同居の御身が面白いこといってた。「あんたは体の中のがみがみ父さんの言うことばかり聞いてるからいかん。時には優しい母さんの言うことも聞いてあげなきゃ壊れるよ」と。御爺によると、「勉強せい!と尻叩く厳しい父さん」と「優しい母さん」があって、父さんの言うことばかり聞いていると体が悲鳴をあげてしまう。時には母さんのいうことも聞いてあげないと…「がみがみ父さんと優しい母さんって、宮崎のおじいちゃまとおばあちゃまのイメージなの?」その質問には笑って父はごまかしてたけど、医学の知識がなくても、ご長寿は、何となく自律神経のこと分かってるのかな? これも長生きの秘訣?

さて、寒暖差疲労の治療。寒暖差疲労やそれにともなう体調不良にたいしての治療は前項(ずいぶん前のブログになるけど)「気象病」「梅雨だる」と同じ。+αのこの時期ならではの注意事項は

●冬から春は陽が伸びて草木は芽吹き、外は躍動感にあふれる季節で交感神経活発になりがちだけど、今年は自粛や在宅勤務等で家にいることが多かった人も多いと思います。徐々にからだをならしてくださいね。

●これは自戒も含めて…気圧や気象のせいという前に、自律神経の乱れを招くような環境因子は整理してバランスをとって生活を。

●花粉症の方は対策しっかり。眠くなりにくい薬や漢方もあるから。花粉症がまんは生活の質を落とすからね。

最後に満開の梅を。先日の祝日は梅がきれいでした!?最中にぱちり。

 

梅に見とれていたら、近くにかわいらしい植物が。これは何かしら?

 

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