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帯状疱疹ワクチン ~不活化ワクチン シングリックス~

[2022.02.13]

2月になって、陽射しに「光の春」を感じても、まだまだ寒い。雪予報が2回も。今晩はどうなるのかしら?  今日はワクチン接種メインの日だったため、窓開け放し、換気扇回しまくり。いくらエアコン聞かせても外気と変わらない中、ワクチンのためとはいいながらも、一瞬でも肩を出して…は寒かったですよね。 気をつけても、自己予防策も限界のオミクロン感染状況…あとは三回目ワクチンにすがるしかないから、こちらもできる範囲、必死で取り組む次第。 でも、ある朝、通勤自転車漕ぎながら、「何で、私ここまでワクチン接種にこだわるんだろ?」 なんか、自分の思考回路が不思議になって自問自答してみた。 多分…希望するのに、終えた人とまだの人と、「不平等」なのが私は嫌なのと、府中市の北の端っこに申し訳なさそうにくっついてる我らが武蔵台が医療提供うけるのに、中央まで繰り出さねばならないことが、それもなんとなく不公平な気がして、あくまで自分が納得いかないからみたい。私が住民なら嫌だもの…どうもこんな性格も仕事の優先順位に影響しているみたい。                             毎日の発熱患者さんからの問い合わせは、まだまだ先週のごとしだけど、うっすら、問い合わせ、減ってきたような…予断は許さないけど。 で、陽性者を診断していて気になることをひとつ。「市販の抗原検査キットは偽陰性もかなりあるみたい」 ということ。あくまでわがクリニックでのことだから、参考程度に聞いてほしいのですが「自分で調べて抗原検査陰性だから症状あるからPCRを希望」 って受診のケース、「PCRは結果に時間もかかるし、症状からは疑わしいから先に抗原検査、私にやらせて」 不承不承って顔の患者さんにエイヤと鼻腔へ。 まず陽性。おそらく、患者さんは慣れていないから採取の仕方、もしかしたらキットの感度の問題もあるのかも。 こうしたキット利用で自己判断せずに症状あるなら受診を…と言いたいところですが、発熱外来もパンパンになって診きれないというジレンマ…  何とも手のうちようもない。

さて、全く話はかわり、帯状疱疹ワクチンのはなし。昨年12月12日更新のblog「コロナ渦の帯状疱疹ワクチン」にも帯状疱疹ワクチンのことを取り上げていますので参考にしてください。 うちでは今まで、従来までの生ワクチン(病原性を弱めた細菌やウイルスそのものが成分となっているもの)だけしか導入していなかったのですが、2016年に発売となった不活化ワクチン(病原性をなくした細菌やウイルスの一部を成分としたわワクチン)も導入することにしました。  双方の違いは表を参考にしてください。

ワクチンの種類  生ワクチン     不活化ワクチン               予防効果     50~60%     90%以上(50歳以上の全ての年齢層) 持続期間     5年程度      8年以上                            副反応      接種部疼痛     接種部疼痛以外に頭痛発熱など   接種回数      1回       2~6ヶ月に間隔あけ2回       費用       8800円 (税込み) 1回あたり 23000円 (税込み)

この不活化ワクチン導入にあたり、担当の方に直接来ていただき、話も聞きました。その説明に、私なりに補足して以下に箇条書き。             ●統計では80歳になるまでに3人に1人は罹患する。また、水痘ウイルスは日本人の90%くらいの人の神経節に存在。抵抗力が弱ったり免疫力低下時に発症      ●幼少時に水疱瘡に罹患してもその抗体価は50歳を過ぎる頃には著しく低下するから年齢と共に帯状疱疹は起こしやすくなり、問題は罹患後の神経痛や、できた場所によっては失明などのおそれも。                    ●不活化ワクチンは50歳以上の全ての年齢層で帯状疱疹発症予防効果を示した(プラセボと比較して)                         ●また、二回目接種後30日後から5年の経過中、7400~7500人規模で、プラセボは254人帯状疱疹を発症して、その中で帯状疱疹後疼痛罹患者は18例 不活化ワクチンでは9例帯状疱疹を発症し、その中で帯状疱疹後疼痛罹患者は0 。(50歳以上)                                 ●不活化ワクチンは、構造として、ヘルペスウイルスのスパイクの一部を抗原として、効果を強めるため免疫増強剤が入っていることが特徴。             ●副反応は生ワクチンより強いと言われている。コロナの副反応に似ているとのこと。接種部位の痛みは8割。それ以外に筋肉痛(4割)、発熱(2割)、頭痛(3割)、倦怠感(4割)など。

話をいただいた担当者に「私が先陣きってやりたいの」と伝えると、自分は「コロナワクチンより辛かったから、内視鏡検査を翌日に控えているときはやめた方がよい」と、貴重なアドバイスをいただいた。   ということで翌日やすみだった2月10日、先日木曜に一回目注射。 因みに私はコロナワクチン副反応は何ともなかった人。 確かに…。木曜の夜は寝ていて、打った腕は下にして眠れなかったな。でも、翌日の祝日の日はけろり。 雪とけた夕方に走ったけど何とも…てなぐあいでした。そんな感じです。  患者さんの帯状疱疹経験談や、疼痛の話を聞いていて、とにかくタイミング見計らってワクチンうちかたかったのです。で、患者さんより前に副反応具合確かめるためにも、自分がまず体験して…。まあ、自制内であることがわかりました。効果もあることを説明聞いて納得したので、わがクリニックも不活化ワクチン導入決定!  

 

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