幼い頃の病院ごっこが。
開院まであと3日。
ってのなわけで、いよいよ大詰めで今日は実際に患者さんを想定しての模擬診療をやってみた。
受付をして→診察、投薬→会計のシンプルパターンのA患者さん。受付→診察→検査→会計のB患者さん。受付→診察→採血→会計のC患者さん。いくつかパターンを想定して、患者さんの流れがうまくいくか、そして(当クリニックは画像が全て診察室に送られるので)医療機器がうまく連携するか最終チェックをするのだ。
ここで登場するは、我が妹。わたしは小さい頃から彼女のメドゥーサ?石にはならないまでも、今日が休みなのが私に義理弟経由でばれた以上、おまけに内覧会は夏休みで高飛びして手伝えなかった貸しも私にはあり、有無を言わさず 朝から200%の協力体制!(にさせた。)
そしてこれは本当にありがたいのだが各メーカー(有り難いので名前を列記)コニカさん、Canon、FUKUDA電子、SRL、そしてオリンパス、すべての担当者が隙間時間で各オーダーが出たときの流れをチェックしてくれた。妹が患者さんがわりだから現実味を帯びた入念なチェック。
お陰さまで全ての検査を実際に行い、流れを掴むことができた。
その中でも私にはやはり一番気がかりだったのは内視鏡。ナースの理香さんとは昔一緒に仕事をしていたが、なにせはじめての新品の機械。妹は妹で毎年胃カメラを私がやっているが、沈静下の経口内視鏡でやっているから今回の経鼻、しかも鎮静なしは初めて。
本人も少々びびりモード(石になるよりゃいいだろが)
私にとれば、昨日もさんざっぱら別の施設でやった作業。周りの状況が違うけど、そうはいっても、何とかそつなく終えたかった。
おかげさまで何とかそこもクリア。画像連携、洗浄、ナースの理香さんもにとっても、この実演は有意義だったろう。
事務の伊藤さんもコンピューター操作は手慣れたもの。(私がギリギリまで働いていたから片付けで迷惑かけっぱなしだけど)
こうして各メーカーの担当者、理香さんに伊藤さん、東日本メディコムの関さん、柳下さん、そして我が妹のありがたい協力のもと、無事、模擬診療は終了した。
そうはいっても、当初は不測の状況で皆さんにご迷惑かけると思います。
その時はごめんなさい。少しずつ慣れていきますのでどうか見守ってくださいね。
今日、一時は私含めて10人がなんだかんだ動いていた激しい人口密度のクリニック。
夕方、一緒に残って世間話していた妹も帰宅させてひとりになった。
さっき突然頭をよぎった不思議な感覚…
古い実家の2階にあった子供部屋。
そこで妹とふたり、家中の人形とぬいぐるみとリカちゃん人形、ありったけの箱、お菓子の箱は裏返しにしてベッドがわり、ハンカチをシーツと、布団にして病院ごっこ、おままごとの変形バージョンで遊んだこと、妹と世間話している最中、突然思い出した。
妹には言わなかったけど。
時は流れ、私たちもあれから成長しすぎるくらい歳を経て、色々なことがあって変化して…そして今ここにこういうのが出来上がり、そして3日後にはおままごとだった子供の頃の「ごっこ」がおんなじ場所で本物に生まれ変わって…
ずーっと一本の糸、ほそーいほそーい糸が繋がっているような、いないような…不思議な気持ちがした。
今私は、今日の、一日は有意義だった感謝とこのようななんとも不思議な感覚の中にいる…。