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気象病

[2019.06.11]

先週金曜日、梅雨入りの知らせ。

空梅雨では植物が育たない、水不足、いろいろ問題もおきるけれど、でも昨今の「激」「酷」「ゲリラ」と名のつくような雨、風、雷、「昔はこんなんじゃなかったよなあ・・」と自然の恐ろしさを感じぜずにはいられませんね。

「梅雨の時期、台風の時期に悪化するの・・」外来をやっていると、喘息、頭痛、外傷後の痛みを抱えている患者さんからしばしば聞かれるこの言葉。

臨床をふつうにやっているドクターならば、しばしばこの季節耳にする。「気圧の影響うけるんでしょうね・・・」なんて漠然と答えていましたが、いまではれっきとした 「気象病」という単語が存在します。恥ずかしながら最近私も最近知りました。

先の喘息や頭痛、関節痛のみならず不眠、血圧コントロール、めまい、食思不振など症状はひとそれぞれ。自分の抱えている弱いところに出やすいみたいです。気象に関連する気圧や湿度、気温によって影響をうける病気をいうようです。昨今の異常なまでのめまぐるしい気象の変化で余計に症状も顕在化して、こんな病名もうまれてきたのでしょうね。

メカニズムは・・以前4月のブログで「長期の休みを前に・・」ですでに書きましたが自律神経が絡んでいます。以前お話ししたように、緊張神経=交感神経と、和らぎ神経=副交感神経の恒常性を、気圧という外部からの横やりで乱されてしまう。気圧の変化を耳の奥にある内耳が感じるとそこにある前庭神経から脳に情報が伝達されて、自律神経のバランスを崩してしまうということがわかっているようです。ラットなどの小動物の実験から解明されているくらいだから人間で起きていることは確かなのでしょう。余談ですが更年期障害も自律神経を介して起きる症状なので、症状が気圧の影響で変化する場合は「自分は更年期障害」と思っている方も気象病を疑ってその対応を試みると体調も少しは改善するかもしれませんね。

気候は変えることはできないから・・・じゃどうすればよいか・・

食事や睡眠、入浴、「雨降りで無い日のちょっとした散歩や軽い運動」は当たりまえの解決策ですが、ちょっとおもしろいツボ押しとタオルストレッチをみつけたのでおしらせしておきますね。

10個以上あてはまると、気象病かも。

あごのあたりの血流が関係しているらしく、その辺の緊張を緩めるためのツボ押しの様です。

さらにはタオルを首の後ろから回して、首を後ろに倒しながら前に引っ張るという動作を30秒ほど続けるのもよいようです。私もじっせんしてみましたが、結構気持ち良いですよ・・・

あとは・・個人的な見解ですが・・音楽や日帰り温泉でリフレッシュとか・・ミント系のアロマを使ってみたり(自分の家でやっていることで私にはよさそうなのでクリニックは今週からとりいれるつもりです)

「じめじめを逆発想でマイナスイオンととらえてあえて緑の多い公園へ・・」ちなみに私は一昨日

はじめて芦花公園というところに行ってみました。小用があったついででしがた、結構リラックスしました。名前は知っていましたが初めて行き・・都内にはまだまだ知らない公園がたくさんあるんですね!

徳冨蘆花の旧居。うっそうと繁る公園内に。静かな気持ちになります…

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