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老人の熱中症

[2019.05.28]

今日はいくらか落ち着いてきたけれど、週末は本当に暑かったですね。

まさかこの時期にこんなに暑くなるとは考えてないから、運動会、遠足など野外活動が週末は催され、熱中症、或いはその一歩手前…なんて状態になられた方もいらしたのかな?

我がクリニックにもご高齢の方介護や同居者の方がきてくださっているし、もしかして当の本人がこのブログを読んでくださっているのならば、これからの季節、参考になるかな?という事態をこの週末、私が経験したので今日はその話を。

主人公は同居している私の父。87歳。

年相応のお呆けはあってもクリニックが建つ前は、武蔵台に母亡き後も独居で暮らしていたくらいだから、まあ元気なほう。この年になっての私と同居のマンション暮らしでもなんとか順応し、さらには今でもクリニックの庭の草むしりしてくれたり、なんだかんだ私も世話になっているような状態・・。

そんな父に、先週土曜日、仕事終えてクリニックでる前に電話をかけてみた。外でたらあまりの暑かったからちょっと気になって…

外は暑いけど大丈夫かとの私の問いに「今昼ごはん食べてるよ。アイロン8枚もかけちゃって、しわくちゃはいやだからね」と。「いやだいやだ、いくらなんでも今日しなくてもいいのに・・今すぐ使うわけじゃないんでしょ?熱がこもるじゃない?」「大丈夫だよ。えいやとまとめてやっちまったよ・・」

食事もとれているようだし、窓開け放して風通しよくしているから熱中症は大丈夫と、声も元気そうだったのでひとまず安心と電話をきった。

ところが・・夜になり・・ちょと遅めの帰宅で玄関あけると、いつもは「おかえり~」ことさら大きな声で言い放つ父の声が聞こえない。父の部屋に入ってみるとベットの上に「ちょっと気分悪くてね。横になれば治ると思ってじっとしとった・・」部屋は窓を閉め切ってむわっと熱い。熱っぽい顔をしているので体温測れば38度ある。

咽頭痛なく下痢もない・・経過から見てもおそらく熱中症・・いやーな予感がしていたのだ。しなくてもいいのにわざわざこんな日にアイロン・・いくらお洒落さんだって状況を考えてよ!おまけにこんな暑くじめっとして部屋にひとりで。

点滴・・と思ったがしまった!先日のウルトラマラソンの後に自分で使っちゃったんだっけ・・経口摂取可能そうだったので即、水分とらせ、冷凍庫からはデパ地下でもらう保冷剤のストックをいくつか駆使してクーリング(結構小さいからこういう時役に立ちます)窓開け放して・・数時間様子をみていたがだんだん回復してきたからやれやれ・・「いやーあんたがいてよかったわ」ですって!父の前では便利屋でござり。土曜の夜のほろよい帰宅も、一気に酔いがさめ一仕事しましたよ・・

元気になった父に「なんでクーラーつけなかったの?」と尋ねると「どこのボタン押していいかわからんから使わなかった。暖房になるといやだし」ですって。

そんなわけで同居、或いは週一回なり時折老人の様子を見に行く家族の方への私なりのアドバイス。

その1 さっき大丈夫だと思っても意外にあっとい う間に熱中症に。

その2 ある程度の年齢になるとエアコンの使い方もままならないことがあるから、今一度使い方のチェックを。暖房使っていたから大丈夫と思っても使わなかった春の間に使い方を忘れている・・ 

はずかしながら、この週末、こんなひと騒動がありました。普通の大人であれば二つ返事で伝わる事象もひとつひとつ指さし確認しないとだめなんだな・・私自身も学びました。

暑い暑い・・とはいってもアジサイが大きく膨らみ・・・今頃のアジサイをみて、いつも滑走路に離陸待ちして渋滞となっている飛行機に乗っている時を思い出します。アジサイも季節の管制塔の指示の出番をいまは待ち状態なのかな?

明日の午前中は休診です。午後は普通通り。6月は眼科や私の検診もあり、休診あるのでお知らせをご確認くださいね

こんな感じの紫陽花たち。早いね。もうすぐ六月だ

 

 

 

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