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老化予防にできること

[2023.03.19]

桜が開花しWBCの快進撃と、ウキウキする一週間。昨日は寒かったから桜も「ちょっと待っとこ」って花びら広げずおとなしくしていたのかもしれないけど、今日、明日でバーッと開いちゃうかしら?週間予報の雲やカサマークの連続が気になるところ。

さて今週も先週に引き続き「老化」のはなし。 その前に御父と補聴器の続報を。補聴器訓練ではアルアルの話しなのかもしれないけど…父は3日前からオーダメイドの補聴器と奮闘中。90歳という年も年だけど、なにせ不器用な父。小さな、耳の形のあった補聴器をキチンとつけることがまず大仕事。そして「聞こえないことに慣れた脳」の活性化にただいま奮闘中。耳元が「うるさい、うるさい」といって、途中で外そうとするから、私が側にいるときは、いちいちパンフレットの体験談等読み聞かせて「この一ヶ月が踏ん張りどこ。頑張って脳をもとにもどさなきゃ!年齢も関係ないんだから」と叱咤激励…。でも、ちょっとかわいそうなのが「食事の時、咀嚼している音がうるさくてまずくなるから外したい」 と言われたとき。噛んで食べれば、ふだん当たり前に聞こえる耳元のこの音すら、難聴の耳には聞こえなかったということに驚くとともに、「噛む音を聞きながら味わうことがあたりまえ。このあたり前を取り戻すために、しばらくまずい食事なってしまう」 食べることは日々の楽しみに一つなのに…ちょっと可哀そうになってしまう。

さて、本題。御父のみならず、わがクリニックへも高齢者は多くいらっしゃる。人生100年時代…大病いくつも経てそれでも年齢より若く見える人、一方、何が理由かわからないけど、老け込んで見える人。年齢を経ると、見た目と実年齢が違って見えることはよくある。できれば寿命尽きるまで元気に溌剌としていたい…と、誰しも思うだろう。老化した細胞を除去したりする物質も研究がすすんでおり、また老化や加齢の予測因子として性ホルモンなどがあることもしられている。さらに「老化、加齢による変化」は肉体、運動、知能、それぞれ同じはやさで進むわけではないけど、老化を4つの側面から評価し、維持、向上することで、老化の抑制に繋がるとされている。その4つとは…                   ① 栄養面の機能 栄養状態を良好に保つことが老化の抑制になる     BMI 総コレステロール、アルブミン、貧血の有無で評価             ②体力面の機能  体力の維持が老化の抑制になる             握力、歩く速さ、開眼片足立ちで評価                   ③認知、こころの機能  頭を使い、ポジティブな気持ちが老化の抑制になる 抑うつ度、物忘れテスト等で評価                     ④社会面の機能 活動的な生活が老化の抑制になる               外出頻度や生活機能で評価     そして、これら4つの機能に影響する要因として①血圧、脈拍 ②糖代謝や腎機能の血液検査 ③体重にしめる骨格筋の割合 ④既往歴(特に血圧や心臓、脳疾患)の有無 ⑤動脈硬化の有無 ⑥嚥下や咀嚼の力 があげられている。 これでわかるとおり、生活習慣病予防は加齢や老化予防にも重要な因子なんですね。

さて、もっと簡単な、私が以前何かのセミナーできいていて、興味深かった「老化が早い人の特徴」 半睡解読困難な字で「歩行速度、握力が弱い、片足立ち、視力聴力の低下、外見を気にしない、長く生きないと考える人」 とあった。 上記老化指標を簡単にしたもののよう。 オシャレや人目を気にすることは、老化予防にも大切なんですね!  

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