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陽性報告と公衆電話

[2021.08.08]

台風の雨風に目覚めた今朝。一瞬いつもの時間に起床したけど「ああ、2連休!」2度寝できる幸せをかみしめながら再び眠りについた。2度寝は熟睡してなかったのか、不思議な夢を見た。起きてすぐに思い出す。大学院の頃の研究室やメンバー、そのころゆかりの人がひたすら出てくる夢。そういえばこの1週間以内にもその時代の夢を見ている。夢って現実の出来事と微妙に関連している…と前に聞いたことあるけど、なんでだろ?  うーん???  思い当たるとすれば、自粛しすぎて飲みに行けないからストレスで、一番楽しく、研究の合間に飲み歩いていたこと思い出した? 或は…そうそう、先日からワクチン接種うちでもやりだし、その準備で、その日の予定人数分を溶解して分注して…一応、細かい作業するから、微妙な薬品やアイソトープで実験していた頃を思い出したのかな? そう、1バイアルのワクチンに1.8mlの生食で溶解して…本来は余裕を見てひとバイアル6人分とはいわれているけど、計算上7人分とれる。その極意をいろいろな先生から伝授してもらい、うちでもむだにせずしっかり7人分で接種を行えている… 7人ひとグループでその日により、数グループ枠で開始した。 スタッフのサポート、何より時間にきちんと来院される予約の皆さんのおかげで今週は大きなトラブルなく滞りなく終了。 

そんな中、神経擦り減らしたのは、今週も発熱外来。 通常予約の患者さんやワクチン接種と時間や動線軌跡を分けて…問い合わせの人数も、陽性率も都の感染者数と全く比例… だから仕事量はおのずと増える。ほとんど若い人だ。発熱センターや保健所紹介の患者さんはほぼ10代~40代。ほとんど病院にも行ったことのないような若者だ。検査した中での陽性率は半分くらい。前回までより圧倒的に高い陽性率。クリニックの利用している検査会社は13時~15時前後に一報がFaxされる。陰性か再検査中の報告。 再検査の人はこの後たいてい陽性なのだが、それでもまずここで調べた皆さんに電話でお知らせ。人数が多いとここで昼休みは潰れる。 泊まり込みで働いて、昼休みも潰れた水曜日は、電話をかけ終わった後、「お願いだからこの時間、昼休みをください」 って留守電に吹き込んで20分休んだ。その時間に電話なってたから、あの留守録聞いた人、びっくりしただろうな…で、問題はその後。再検査の結果は夜遅くなってから出る。結果を待つためにクリニックで待機できず、帰宅途中で検査会社に連絡して、結果がその日に出ればわかるというしくみ。「クリニックの診察時間外なんだから無理しなくてもいっか…明日の朝でも。」 という気もしないでもないが、再検査にまわるケースはほぼ陽性だし、となればすぐに保健所に連絡しなけりゃならない、それに一刻も早く知りたいのは本人だから…そんな思慮のもと、わかり次第夜中でも私は電話をしている。 いやー、これが思った以上に大変な作業。お昼の段階で知らせる際に「夜中に最終報告連絡する際は非通知設定で私のスマホから連絡しますから、必ず非通知でも出られるようにしておいてくださいね」 あれほど口酸っぱくお願いしてるのに、再検査の人があれだけ多いと何人かは結果が出たのに連絡着かない…「受話器とらないほうが悪いんだからもういっか」 と思いつつも、はやくしらせなきゃってなわけで、第5波到来以来、公衆電話を利用することしばしば。 こんな時に限って10円玉ないからスーパーで買い物して…最近じゃ公衆電話も探すに一苦労…発見した法則、公園に公衆電話あり!  でもね、夜中の公園の公衆電話…ちょっとばかり怖いのだよ。ひとっこひとりいない。おばさんでも一応女性だし、物騒な時代だしね。物取りだって怖い。怖いから、ボックスの傍に?おいてドア半開きにして、あえて大声で「結果が出ました! 陽性でした…」 そういった報告をする中、気がついたこと。昨日検査に来たときからすでに快方に向かってる人は陽性でも既にケロッと。反対にあきらかに悪化! 電話での声もしんどそう。入院の適応はなさそうだけど、患者さんも不安なのかそこから電話相談がはじまる… これは変異株の特徴? 快方に向かう人と悪化傾向の人、結構はっきりしている印象。 まだまだ電話で陽性を伝える人も控えてるし、そもそもなんで非通知設定解除しないの!って気持ちもあるから、十分な対応はできない。とにかく公園は怖いし。 そして今度はパソコン経由で感染報告を保健所へ。 人数多いと小一時間はかかる。 こんな作業を繰り返す今週一週間は目まぐるしく、頭に浮かぶひとこまといえば、自転車通勤の途中で利用したいくつかの公衆電話。 まさか、この歳になってこんなふうに公衆電話を利用することになるとは… 公衆電話といえば…若かりし頃(私にもあったのよ)、SNSはおろか、メールも携帯もなかった頃、 家の電話での長電話ははばかられ、塾に帰りとか、ばれない時間にこっそり公衆電話を利用してたっけ。あの頃の、かけがえのない公衆電話が四半世紀以上たった今、別の意味でかけがえのない存在になるなんて、なんか笑っちゃう。  さらにその笑いの先には…やっとやるべき仕事を終えて遅い帰宅…「おかえり~」疲れている私を察知してか鼓舞するような明るい声で出迎えてくれる御父… 怖かった公衆電話のはなしをすると「そりゃいくつになっても女性なんだから、暗くて物騒なとこは怖いわ…」 と同調してくれる…いやいや、その昔は御父が怖くて公衆電話が友達だったんだよ…打ち明けようと思ったがやめといた。  時代はかわる…  時代は変わって早くこんな結果報告をしないですむ時代になってほしい。

明日のお休み。ゆっくり頭体をすっきりさせよう…きょう1日休んでやっと平常に戻った感じ。

そんなわけで今年は夏休み一週間分、分散してとります。まとめて休むより不定期なのは患者さんにはめいわくかけるかもしれないけど、すみません。

 

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