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食欲の秋だけど…食べすぎ注意!銀杏の次は柿。

[2022.11.06]

11月になり、秋も深まってきましたね。いい気になって自転車漕いでいると、夏バージョンのスニーカでは既にシモヤケの心配も。先シーズンは痛い目にあったから、今のうちから養生しとかないと。 そして深まる秋といえば通勤帰りの常夜灯のような満月が綺麗なのも、今の季節。帰宅を忘れてつい、ぼーっと自転車止めてみいってしまいます。さて、クリニックの最近は…  11月の声を聞いたとたん、インフルエンザワクチンの接種希望も増えてきました。やはり、今年からの65歳以上の「接種無料」効果はあるみたいですね。コロナワクチンの予約電話も粛々と。3か月に接種間隔が短縮されても、高齢者は「重症化が怖いから」と希望者は多いけれど、4回まで接種の壮年者は「様子見」という方もけっこういらっしゃる。今やイロイロな変異株が世界で横行しているのだから「最新を打ったから大丈夫」より、抗体が低下する時期、少なくても大体半年に一度くらいはその時アクセスしうるワクチンを打つのが賢明なのではないでしょうか?

さて、二週間前、食欲の秋にちなんで「銀杏食べすぎ注意報」を発令しましたが、今回も食べ物ネタで「柿」ね。今年は当たり年?通勤中もあちこちのお庭にたわわに実る柿が例年以上に目に付くような…でも「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざ? あれは本当なんです。 人間の胃袋は、本来口から食道を通過してきた食物を胃酸をはじめとした消化液で消化しながら蠕動し、小腸に送る役目をしています。たまたま、胃袋で消化されにくいような物質が胃袋に入り込むと、胃酸などと化学反応を起こして「胃石」という塊を形成してしまいます。例えば発砲スチロールや髪の毛(普通は大量に食べませんよね?たいていは精神疾患や認知症の方が異食症状として食べてしまう)でおきる、毛髪胃石や樹脂胃石がありますが、本来人間が食べてもよいはずの「柿」でも、「食物胃石」を形成してしまうことがあります。特に空腹で胃袋がからっぽなときに大量に食べると、柿に含まれるシブオールという成分が胃酸と反応して柿の食物繊維と反応して胃石を形成してしまうのです。調べたところ、大きさにもよりますが一度に3~4個食べたくらいで起きるケースが多いよう。私も30年以上この仕事をしていて、もしかして「柿?」という患者さん、2、3人しか経験ないので、アニサキスみたいにそうちょこちょこ経験する症例でもないけれど。  症状は胃石の大きさにもよりますが、塊が胃袋に鎮座しているわけだから「胃もたれ、膨満感、吐き気や嘔吐」胃袋に傷が付けば血液を嘔吐したりもあるよう。甘く見てはいけないのが、これが腸の方に流れて詰まると「腸閉塞」なども起こしかねない…  私が経験したそれと思われる少数例は「お腹が張ってなんか、消化されない感じ…」 食中毒を疑って生もの、鳥肉、季節によってはこっちの「牡蠣」の摂取歴を聞いても思い当たらないという。 しばらくして思い出したように「ああ、腹が減って食べるものが無かったから、柿があったから数個むいて食べたんだけど…」そんな感じの「柿石」疑い症例。 こんな感じなら、消化薬や消化管蠕動促進薬など、柿石は半信半疑でも対処療法で幸なんとかなった。数日後にはすっきりしたと再診にいらしたっけ。  症状がもっと激しいときは当然胃カメラや腹部レントゲンなどの検査が施され、柿石とわかれば、内視鏡治療が施されるといったこともあるようです。まあ、「胃石」も小さければ全く症状も起こさず、他の食物と撹拌されながら腸のほうへ流れていってしまいますが。糖尿病や胃袋を少し切除したりされた方がリスクは高いようです。 柿にはビタミンやミネラルを含みマルチビタミンと、栄養もあるけれど。漢方では「身体を冷やす食材」としても有名なので、やはり取りすぎは特に冷え症の方は注意しないと。あと、糖分も多いから血糖値ぎ気になる方も取りすぎはよろしくないからね。 やはり多くても一日一個くらいが適量のよう。

さて、クリニックの今週の、予定。来週13日(日)はクリニック臨時でお休みします。今はインフルエンザなど、土日を利用するかたも多いので変わりに前日の12日(土)を夕方16時まで開院します。なお、そのほか11月20日や27日の日曜は診療致します。 よろしくお願いします。

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