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電気代気になるけど熱中症と低ナトリウムに注意ね

[2022.06.26]
梅雨明けを思わせるような暑さ。昨日から私は7月のような気がしてしまい、周りに「まだ6月だったっけ?」何度となく繰り返してしまうくらい。梅雨明けはまだなんですよね? 今日はワクチン接種もあったから、人の出入りも多く、来院者の体温検知の機械も体表のあらぬ温度を関知してしまい、アラームが鳴りまくり。 そのワクチン接種、先週当たりから4回目の接種者が来院されているけれど、回数を追うごとに静まって来ている感じ。5ヶ月の接種間隔で接種券も送付予定なので、ならば7月~8月半ばくらいがピークだろうから、まだ何とも言えないけれど。今年は府中市検診も7月~9月までの3ヶ月。予約をまちがえをしないように気をつけなければ。 さてここ最近のクリニックの患者さんの状況。まず、コロナ患者さんの底打ちはわがクリニックも。先週当たりから若干陽性者が増えて来たかな? という感じ。一瞬、問い合わせも含めてピタッと止まった時期もあったから、そこと比べれば…というレベルですが。 そういう発熱が理由で来院される患者さんの中には「コロナじゃなくてじゃ、原因何?」調べてみれば、溶連菌に伝染性単核球症、お腹の中に炎症があったり… 何だか「内科やってます…」 ってなかんじで疾患のバリエーションも富んでいて、頭の中が意外と忙しかったかな? あと、「腸炎」 の患者さんも多くて、熱はたいしたことないけど、水様下痢が辛くて来院の方も多かったかな? そんな中、「普通のウイルス性じゃなさそうだから便培養してみよう」 で調べると、案の定「キャンピロバクター」 っていうケースも結構ある。例年より、たまたまかもしれないけど多い印象。まだ6月でしょう? これからの季節、特に今年の夏はバーベキューや夏祭り、焼鳥など摂取する機会増えるかもしれないから、気をつけてくださいね。 こう暑いと熱中症…特に電気代が値上がりする影響で、元々クーラーが苦手な高齢者が、家にいながら熱中症にならないか心配。値上がりをそう連呼されると、恐ろしく電気代がかさむような気がしてしまうもの。わがクリニックに来院の高齢の患者さんも「クーラー嫌いだし、家の窓開け放せば通気が良いから大丈夫…」なんて話す方もいらっしゃる。たまたまスイッチ押したは良いけれど一人で住んでて「暖房と冷房ボタン間違えてた…」なんて方も。 笑い話で住んでりゃ良いけど、これが夜中だったら…なんて思うとちょっと怖いですよね。今年の夏は特に在宅の高齢者の熱中症が心配。 あと、水の取り方も。良く「水分取ってれば大丈夫」 暑い家で、やたら水分ばかり取っていると(昨年も今時期blogに書いたけど)身体の中のナトリウムが薄まりすぎて、低ナトリウム血症でぼーっとしたり気分不快症状がおきることも。気象病と症状が似ているから、来院の患者さんの背景をしっかり聞くことが私たち医師には大切な作業。 「元々水分とらないから、飲めって言われるとわからなくって」と混乱する高齢者のかたもいらっしゃる。糖尿病など罹患していると汗も書きにくいし、常時服薬している薬の影響でそもそも低ナトリウム気味の患者さんもいらっしゃるから、一度の大量に水だけとるのは気をつけないと。時間やペース配分がわからなくて…という患者さんには、起床時、朝ごはん、10時頃、昼食時、15時頃、夕食時、お風呂の前後、これだけでも8回。一回にコップ1杯程度なら150~200ccだから1200~1600cc。こんなかんじでアドバイスしています。  急な暑さに身体がついて行くことを「暑熱順化」っていうのだそう。そんな4字熟語があるくらいなんだから、昨日今日の急な変化には誰しもの身体が戸惑ってるはず。あとは暑いけど、良質な睡眠を心がけ、まだまだ長い今年の夏を乗りきらないとね。        先週blogに書いた直後、池尻大橋で開業医の先生が殺傷される事件がありました。私も今も怖いです。ただ、blogに書いたことで、「嫌なこともあるかもしれないけど、先生に診てもらいたくて来ている人もいることを忘れないでね」という声をいただきました。励ましの言葉…逆に「周りに振り回されないで、しっかり診るべきことをしっかり診てね」との戒めのようにもとれる言葉。  今週一週間、様々な疾患の患者さんが来て「脳みそ使った!」感があったのも偶然ではなく必然だったのかも…。まだまだ勉強すべきこと、沢山。
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