メニュー

漢方の処方

漢方とは

ご存じの通り、漢方は古代中国の時代に端を発しています。先人は風邪や腹下しなどに自然界に存在する植物の実や根、鉱物、動物を使い、煎じたりしながら治してきました。何を組み合わせたら効果がある、同じ症状でもこういう人にはこちらのほうが効く…気の遠くなるような長い歴史の中で取捨選択されながら、伝承の形で引き継がれ、ある時代には時の薬師や医師が本にまとめたりしました。私達が普段使う「気が合う」「性に合う」などの言葉も漢方用語の「気血水」や「虚実証」が関係している言葉かもしれません。
こうして中国から伝わった処方に新たに日本でもときの名医や薬師が、取捨選択、或いは加味が施され、漢方処方が現代にまで引き継がれています。

私が漢方に興味を持ったきっかけ

今から10年くらい前、消化器内科医として外来診療するなかで限界を感じるようになりました。症状を訴える患者さん、検査をしても異常なし、処方した薬もイマイチ効果なし、それでも何とかならないかと患者さんはやってくる…こうなるとお手上げ。「私にもうひとつ何か引き出しがあったら…」そんなとき、ふと漢方が頭に浮かびました。
西洋医学は臓器別に見る傾向にありますが「よくならない身体の一部の症状も、木だけ見ていて森を見ない、つまり全体を診たら捉え方がかわるのでは?=東洋医学、漢方」が私の診療の引き出しを増やしてくれるかもしれない…。ちょうどそのころから海外の学会でも漢方の成分がエビデンスがあると評価され初めた時期。また、癌を患い体力がすっかり落ちてしまった母になにかできることは?と考えていたことも重なり…
こうして漢方について学んでみようと思いたちました。気がついたら医学部の勉強期間より長く、色々な先生の講義やセミナーを聞いて現在に至ってます。明日からの診療に使える情報は、患者さんと相談して処方し、或いは自分の風邪やアレルギー症状で処方し効果を確かめたりを日々の診療で続けています。

このような症状のある方はご相談ください

  • 西洋薬では今一つ症状が改善しない
  • 症状があって調べた検査では異常ないのになんだか気になる自覚症状がある
  • 病気の予防、体質改善

当院の治療方針

漢方薬が得意とする状態、或いは不得手な領域もあります。また、効果がすぐに出る、しばらく飲み物続けなければ、効果がでにくい漢方もあります。
患者さんとお話ししながら処方をすすめていきます。
なお、当院ではエキス顆粒の処方で煮だしたり煎じての処方はいたしません。
また、西洋薬と併用したほうがよい場合はその方針をお話しして診療をすすめていきます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME