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ビタミンD

[2020.12.13]

来週から冬らしい寒さとなるそうですね。今日のうちに暖かい冬物出すようにですって。コロナ感染者も減る兆しがない中、寝冷えとか、自己管理の甘さでただの風邪かな?と思う一方、今年は「もしかして…」余計な不安がよぎってしまうから面倒ですよね。私も二日前、明らかに薄着で寝て(疲れてうたた寝、ほんとうっかり)朝起きるなり右側の咽頭に違和感…発熱患者さん診察しているからやはりいつもより敏感に。すぐさま桔梗湯で痛いとこめがけてガンガンうがいしてごっくん、私は麻黄湯が良く効くからこれも微温湯で。発熱ないから金曜の勤め先では、わんこそば状態に次から次へと内視鏡…昼に気がついた時はすっかり朝の事件を忘れるほどの回復。やれやれ、いまどき、何か異変が起きるとひやりとするのは誰しも皆同じですね。

今日は以前から気になっていたビタミンDのお話を。クリニックを開業して2年余、近所にもすこしずつ認知されるようになったせいか、遠方の医療施設で投薬を受けていた患者さんが、近いところでの投薬希望でうちにいらっしゃるというケースが何件かあります。継続治療と言うことで、(私は専門ではないけど)骨粗鬆症の薬を出すことも多々あり。いわずと知れた「骨粗鬆症」。これは更年期以降の女性は誰しも(エストロゲンという女性ホルモンの低下により)リスクがある、易骨折となる疾患。骨折歴があったり、検診などで骨密度の低下を指摘されると「骨が溶け出すのを押さえる薬」や「カルシウム」と「ビタミンD」女性ホルモンが投与されます。この中でビタミンDは、体内でカルシウムが吸収されるのを助ける作用があります。だからカルシウムだけたくさん摂取してもだめなわけ。ビタミンDは日本人の8割が不足、4割は欠乏しているとも言われています。因みにクリニックの骨粗鬆症で薬を飲んでいる患者さん、体内のビタミンDの状態を知る、25-ヒドロキシビタミンDを測定すると5人にひとりくらいしか正常値の方がいないから、統計通りと感じています。だから骨粗鬆症と診断された患者さんには薬で処方されてしまうのですが、通常の生活で取り入れるには…食事からか、日光に当たることで体内で作ることができます。食事からといっても含まれている食品は結構少なくて、植物由来はシイタケやキノコなど。動物由来はしゃけや卵など。あとは日光にあたることで必要な分の大半は体内で作ることができます。1日に20分くらいでよいから日光に当たることが推奨されています。

もうひとつ、重要なポイントとして、ビタミンDは免疫の調整にも役割をになっています。細菌やウイルスに対して過剰な免疫反応を抑え、必要な免疫機能を促進する働きもあります。こんな時だからと必要以上に家に閉じこもっては逆効果。寒い冬でも日中の明るい時間、人混み避けて落葉した木々の隙間から降り注ぐ太陽を感じながら歩いて見みてはどうでしょう?

プライベートな話ですが、今日は母の9回めの命日。当日に家族揃ってお墓参りできることも日曜ならでは。クリニック=実家近くにお墓があるから、今日は診療終わって皆でお参りしました…ここにクリニックできることを願いながらも私に話もせずに亡くなった母は、今すこーしずつでも知られてきたクリニックを見たら、きっと喜ぶかな?どうかクリニックに来る方々と私の家族、知人、皆見守ってくださいね…静かに手を合わせ、現況の時代の波に皆がおぼれぬようにと…。

 

 

 

 

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