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良い風呂、11月26日です。

[2019.11.26]

これが当たり前とはいえ、昨日が暖かかったから、朝の通勤の寒さは堪えました。

送迎バスのラジオでは「今日は良い風呂の日」って伝えていたけど、朝からお風呂が恋しくなる寒さと鼠色の空。

先週、クリニックでもインフルエンザの患者さんがでたので、インフルエンザ流行の兆しの報道もホントですね。

クリニック界隈の某中学校でははやりだしたそう。手洗い、うがいは勿論、こう気候が乱高下だから着るものも工夫して身体を冷やさないようにしないとね。

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さて、今日の話題は 昨日からニュースになっている、皆さんもへえ~と注目したニュースと思われますが「血液1滴でガン発見が可能に」

というもの。しかも90%の確率で13ものガンについて結果を知ることができ、2時間以内と時間もそんなにかからない。

今や2人に1人が生涯に何らかのガンにかかる時代だから、侵襲ともなわない検査で早期発見できれば、実用化すればありがたい検査となるだろう。

でも「複数で陽性反応出たら?」「0期でも発見可能とうたっているけど、一つの精密検査法で判明しなければあの手この手で精査?偽陰性の確率は?」「ガンが見つかるまで検査漬け?医療費は?」色々疑問が…

今でも、胃ガンの術前に大腸ガンのスクリーニングで検査したら、こちらにもあったとか、double cancerは珍しくはないけど、何の異常もなくて、たまたま血液検査したら2個で陽性だった!なんて結果がでたらパニックになってしまう人もいるだろうなあ…色々なことが頭を巡る。

というのも、以前一時期はやった「アミノインデックス」。これは5ccの血液でガンのなりやすさがわかるもの。

原理は今回の検査と似ているんだけど、これで「高度陽性」とでれば、ざっくり10人に一人の確率で該当癌。

この検査がはやっていたとき、私が某施設にいたときに、片っ端から「アミノインデックス陽性」で大腸内視鏡に廻ってきて…結果大腸ガンだった人、一人もいなくて…その人たちは便潜血は陰性。因みに同じ職場の平社員?で便鮮血検査しか受けていなくて、それで陽性だった人から大腸ガンやらガンにいたらずとも切除すべきポリープが見つかっていたから、「アミノインデックスもねぇ…」そんな経験が私にはあるから今回の報道もちょっと斜からとらえてしまう。

まあ、実用化されれば恩恵を受ける人がいることには間違いないだろう。

そして何より、1cm以下の癌も解るとうたわれれば、その下限がどの大きさまでなのかはわからないけど、…精査を求められる胃、大腸検査を担う私達のスクリーニングの制度も益々問われるだろう。これは間違いない。

検査の需要も高まるだろうからやはり日々鍛錬しないとね。

一般臨床に携わる者としていろいろ考えるニュースだった。

 

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