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こんなのはじめて。薬、いよいよ、やばし。

[2024.01.21]

大寒突入。風が強い日は余計に寒く感じるこの季節。風に舞って早くも飛来か、既に先週あたりから花粉症は始まっているようで、例年より前倒しで花粉症を訴えて投薬希望の患者さんが増えてきたみたい。 昨年の秋の花粉症は、年末近く迄引き伸びて投薬希望の人もいらしてたので、もはや花粉も含めたアレルギー性鼻炎や眼炎は季節性と言う言葉が当てはまらない、通年性となりつつあるのでは? 30年近くこうして処方を続けていると、これも温暖化など我々を取り巻く環境のせいか、明らかに医者になりたてのころと、花粉症処方ひとつとっても昔とは違ってきたかんじ。特にこの数年…。  今日、日曜日、朝は冷たい雨だったにもかからず、急患受診希望の電話。今日も含めたこの数日の傾向は、発熱で来院患者さんはインフルエンザ、感染性胃腸炎、コロナの順。 たまたま、コロナ陽性だった人に話を聞けば、介護施設勤務で職場内で罹患者が増えている…とか、コロナが理由の学級閉鎖最中に自分も発熱してきた学生…など、集団と発生はあるようだが、動向としてはインフルが圧倒的。今日は、当院でもインフルのB型がでました。例年の印象からすると、これからおそらく、春先にかけてBも増えるから、今シーズン二度目の罹患者も出てくるのでしょうね。 あと、私の印象に過ぎないのかもしれないけど、胃腸症状がメインのインフルエンザの患者さんが多いみたい。はじめは解熱剤のせいで胃を悪くしているのかとも考えたけど、服薬歴無し。胃痛。熱は微熱。念のためで調べたらインフルエンザ陽性。呼吸器症状はほとんど無し。 こういう、本人もビックリインフルエンザが複数人でました。同じAでもウイルス株に因るのかも。 また、仲良しカップル。彼女が数日前、うちでコロナと診断。彼の方も熱。コロナは陰性…で、調べたらインフルエンザが陽性になっちゃった。彼は職場でもらったか? こんなことも複数回あったから、うちでは了承得て、コロナインフルエンザ両方検査してます。でも、この数年の今の時期の発熱状況より、数段落ち着いてますよね。

 さて、本題。ここのところ、以前にまして困る事象が。昨年10月15日のblogにも取り上げたけど、前にも増して薬が足りない! あの頃はクリニック周囲では、風邪薬にまつわるものの足りない!が多かったけど、今は胃腸系の薬、抗ウイルスの軟膏まで! 単純ヘルペスで処方した軟膏が「出荷調整で…」と言われて別の薬に変更を強いられたときは、「嘘でしょう?なぜ?」叫んでしまった。コロナ渦の咳止め去痰剤供給不足ならば理解できたが、今ではこんな調子。そこそこ患者数はあっても不足するほど需要が増えるはずがないものまで…。悲鳴を上げた私に対して、門前薬局側も「僕たちも何が起きているのかわからない…」と。発注かけても入らないものが多数にわたると。 武蔵台界隈だけではない。パートのナース情報、私のバイト先の話でも似たような感じのよう。「最近、不祥事犯したジェネリック製薬会社の話はないのになぜ?」 この先は前回10月のblogをもとにさらに考察してみたことだが… 海外からの原材料輸入不足は改善要素がなさそうだから、未だに続いているのだろう。足りない薬を他社に依頼しての製薬も、各社ごとの生産ラインの急な変更が叶わない事情も変わっていないのだろう…。さらに、薬価が低下。1錠、作っても飴玉以下…こんな薬もあるのだから、会社の経営をかけてまで、生産に走ることもできない会社側の事情は、今回の医療費改訂でさらに薬価が低下したのだから、改善余地はない。ましてや増産できる機械への設備投資なんて、夢のまた夢か…。 そして…世界中の薬品、原材料不足で、買い占める国も出てきていると。 農産物や魚介類も近隣某国の買い占めや領海おかしての海産物捕獲がニュースで幾たびか取り沙汰されているが、こうした医薬品にも同じことが起きているのは、検証しないまでも想像に難くない。 しかし、もし、理由の一端に、かつて阪神大震災のときのように、今回の能登地震の影響があるのならば、それは、苦楽を共にする日本人として、やむを得ない事情として受け止めるべきとは思うけど、この薬品供給不足は、一時解消したかと思いきや、昨年末くらいからあるので、おそらく地震はあまり関係ないはず。幸に今のところ、西洋薬のアレルギーの薬は、花粉症季節前に足りない状況ではないみたい。 インフルの抗ウイルス薬も足りないとの話はないから大丈夫そう。いま、ピークのインフルや胃腸炎…何とか健康に留意してかからないように心掛けるしかないけど。そういえば…花粉症が通年性になりつつあること以外に、医者やってて、最近顕著に感じる変化。それは、「あちこちの薬局からの問い合わせが増えた」ってこと。 つい最近までは、薬局にも、似たような薬は何種類もあるから、患者さんが自分の家の近くの薬局に行っても、薬は手に入れられた。いまは、それぞれの薬局ごと、取引ある卸し会社から、とりあえず手に入る薬を卸してもらったり、薬局の近隣クリニックの頻用薬のみしか仕入れられない状況… 「先生処方の○○のかわりに、似たような△△でもよいですか?」 一日に複数回初めて聞く薬局からの電話… こんな経験も、最近になって。 この事実も日記としてのblogにのっけておかなければ…   いま、閉店前のジムでトレッドミルしながらblog更新。目の前のテレビのニュースでは自民党の派閥解体を取り上げてる… なんだか情けない国。勉強会の為の派閥って一体何の勉強会??

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