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インフルエンザ、風疹あれこれ

[2018.11.20]

先週あたりからインフルエンザの予防接種のピークとなりました。そろそろ我がクリニックのストックも少なくなってき

たので今週からは、電話で確認していただきたいと思っています。

このように随時、臨機応変に対応しないと開業したてのクリニックは先が読めなくて。

「沢山あるからいつものペースの来院ならば大丈夫」と見込んでいたら、一昨日の(日)、希望の方が多くいらしてあっとい

う間に少なくなり…

なので「お知らせ」にも出しますが、これから接種希望の方は、飛び込みではなく、電話で確認してくださいね。

 

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ところで・・

今日の閣議で根本厚生大臣が今年の風疹の罹患者数が2000人を超えたと明らかにしたそうです。これは5年ぶりの流行で昨

年の22倍。その罹患者のほとんどが30歳から50歳の、予防接種を受けていない世代に多いということです。多くは小児期

に発疹、発熱、リンパ節がはれたりといった症状で罹患することが多く、比較的軽症のことが多く、さらには明らかな症

状もなく免疫ができてしまいます。また、不顕性感染も15~30パーセントはいらっしゃるとのこと。

ただ、大人になってから感染すると熱が1週間くらい続いて関節痛など症状も子供より重く、会社も休まねばならないほ

ど重症化する事もあります。さらに一番問題なのは皆さんご存知の通り妊娠初期の妊婦さんがかかると胎児に障害をもった

赤ちゃんが生まれる可能性が出てきてしまうということ。ちなみに5年前の流行の際には、45人の赤ちゃんが先天性風疹症

候群と診断されたとのことです。

大部分の人は一度かかれば生涯風疹にかかることはなく、また、1995年以降は男女ともに小児の予防接種がはじまったの

ですが、それ以前は男児には予防接種がされていませんでした。そのような経緯で罹患者のほとんどが上記のように男

性。平成28年の統計によると30代後半から50代男性の5人に1人は免疫を持っておらず。20代から30代前半の男性の10人

に1人は免疫を持っていなかったようです。風疹は患者さんからの唾液など飛沫でうつるので、男性が風疹になると、近く

に妊婦さんがいた場合、うつしてしまったり、あるいは職場で同僚の男性にうつしてしまい、その家族に妊婦さんがいた

ら・・・ということになるわけなので社会全体の対策として、風疹の予防に取り組まなければいけないわけです。

とはいっても・・・これだけ海外から多くの人が押し寄せる現社会、日本国内の対策ですべて守りるのはむずかしいことかもしれません。なので、せめてまず、ここは御身大切にそれぞれ個人、自分の周りから守っていくということで・・・「抗体チェック」を血液検査で行って、自分に十分な免疫があるかを調べることが大切です。ここで一つ注意! 「子供のころに親に風疹にかかった」と言われたという記憶に基ずくもの。それはたまたま、周囲に風疹がはやっていたから・・などで診断された可能性もあります。あるいは風疹と症状が似た、別のウイルス感染だった可能性もあります。なので血液検査を行って「確かに風疹です」と診断うけていたのでなければ、ちょっとあてにできない・・と思って今からでもきちんと調べてくださいね。

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で、府中市の対策がどうなっているのか先ほど、仕事の合間に調べたところ・・

府中市は11月1日から市の助成の抗体検査の対象者を拡大しています。(詳しくは市のホームページ、ないしは私みたいに

「府中市 風疹」でグルグると検索できる)

対象者は抗体検査は無料になります。妊娠を希望、予定している方、同居している方で気になる方は調べてみてくださいね。

私はクリニック開設のとき、恥ずかしながら本年度分の風疹対策の登録していなかったので、インフルや肺炎球菌みたいな登録医療機関になりそびれているので今日、もし仕事終わって間に合えば慌てて書類医師会に提出に行く予定です。すみません。(だめなら明日父に遠隔操作でもってまた行ってもらうか・・)

結構問い合わせ多いので、無料でできる人にはそうしてあげたいので、なるべく早く申請をすませます。

申請すれば来週くらいにはなんとかなりそうなので。

インフルの予防接種と同じ。臨機応変にいろいろ対応しながら、クリニックの形をつくっていかないと。

 

 

 

 

 

 

 

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