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コロナ後遺症の学術講演

[2021.10.17]

気温の乱高下に着る洋服選びに朝の超貴重な時間を費やすなんて…もう10月半ば。今年は夏の気候の影響で例年より紅葉がきれいだとか…少し嬉しいニュースも。

この一週間、クリニックも特に大きく変わったこともなく、日々淡々と過ぎ去った感じ。昨年の秋のイメージがスコンと抜けていたから「何やってたんだろ?第3波前で世間はgo to travel等々、賑わってたけど…」そう思いながら電子カルテ、昨年の今頃まで遡ってみた。「ああ、なるほど…」 電子カルテのその日の来院患者さんの半分以上が「インフルエンザワクチン接種」となっていた。去年の今頃…まだ、コロナワクチン接種が全世界でも始まってなかったし、例年通りのインフルエンザ流行がこのうえ降りかかっては大変大変! せめて予防できるものは策を講じるべしと、一億総インフルエンザワクチン接種! そんな感じだったっけ。そうそう…おまけに65歳以上の方の市町村の無料キャンペーンも手伝ってか、とにかく殺到していたっけ…そうこうしているうちに、go to人流の災いで第三波の年末になだれ込んだから、何だかバタバタしっばなしだったわけね… それにひきかえ、今年はコロナワクチンの二回目接種も既に国民の60%以上の人が終えたこともあってか、わさわさした感じがしない。インフルエンザワクチンの予約電話も今のところ鳴りっぱなし感もない。私のバイト先の医療機関もそんな感じみたい。「ワクチン生産3割減の影響もあまり受けないかもね…」 バイト先ナースも今のところ、共通認識。 外来にいらした患者さんからは「インフルエンザワクチンどうしましょう?去年あんなに少なかったから大丈夫なんじゃないかしら?皆マスクしてるし…」 相談も受けるけど、私は「例年どおり。コロナ前に打っていた人は打っておいたほうが良いのでは? 確かに昨年はマスク効果であれほどインフル感染者が減ったとしても、何年か同じようなことが起きてるわけではないから…冬の健康管理の一環としてインフルエンザワクチンやっていたのなら、コロナ前と同じようにするのが良いのでは?」 とアドバイスしてます。 コロナ…減ってはいるけれど、第六波来ない保障もないからね。

昨日、土曜日午後、東京都医師会主催の学術講演参加しました。話題は「COVIDー19 の予防、治療、後遺症まで」。テレビでもよくコロナ絡みのニュースコメントなさっている寺島先生が演者。特に私は「コロナ感染後の後遺症」 について情報を得たかったので。うちにも少人数だけどいらっしゃるから… 息苦しい、倦怠感、咳が続く、隔離期間過ぎているのに…など。先生のお話しでは、夏にコロナ陽性となり自宅待機かホテル療養だった軽症の大学生…夏休み終わって学校に行くつもりが、倦怠感におそわれ以前のように通えない…など、軽症でも後遺症のほうに悩まされるケースなどもあるけれど、基本的にはICUに入っていたような、重症者に後遺症は多いよう。海外のデータでは(スェーデンだったかな?)味覚が8カ月経っても戻らないケースが8%、同じ統計で家庭や社会生活が一年経っても著しく障害されていると答えた人が5%弱あったという報告。また、別の海外のデータでは、後遺症が6か月以上残る人の症状について。程度は不明ながらも、咳21%、息苦しい13%、睡眠障害11%、脱毛11%、味覚障害9% という報告も。あと、日本ではあまり触れられてないけれど、男性機能障害も海外では報告されているとのことで、(ウーン、確かに、どことは言わないけどコロナで壊滅的な被害を受けたラテン系のお国なら…問題視するにも当然? 後遺症報告もお国柄もありか??)先生の外来でも相談を受けられたとのこと。 で、治療は? ってところですが勿論、特効薬はなし。「傾聴」…そういうことのよう。そして時には必要な検査をして、異常のないことを確認し…先生自身がこうした患者さんの話き、経験を積むことで「こういうケースもありましたよ」 と悩む患者さんの安心のひとつの材料とする…そんなお話しだったかな? うーん、何か目新しいことはこの後遺症についてはなかったけれど、でもこうして多くのコロナ患者さんの症例を目の当たりにしている先生でも、症例の積み重ねて知見新たにしているのだから…ということはよくわかりました。少なくとも、時々うちにも相談にいらっしゃる患者さんには今まで通りの対応をしていくしかないみたい。必要な検査があれば行って大丈夫を確認しつつ対症療法と傾聴…ね。そして、 こういった後遺症に悩まないためにも罹患しないこと。ワクチン接種の重要性は強調しておられました。 そうなると「いつまで効果が持続するのか」 が気になるところ。時間の経過とともに感染防御は落ちても、重症化を押さえるというもうひとつの効果は残るから…ということは強調されておられました。

どこの業界もそうだと思いますが、ウエブ講演がメジャー化しつつありますよね…私にとってはネガティブ効果であると最近感じてる。ちょっとした学術講演も夕方の時間帯。クリニックの閉院後の雑務に終われて聞き忘れ飛ばしちゃったり、御父待つ自宅へ自転車疾走してるさなか、「あっ今日だったっけ?」 そんなこんなでコロナ前より便利になったはずが、かえって災い。やっぱり昨日みたいに「行くぞ」と予定しないとダメね。 私みたいな直前にバタバタ慌てたり、ぎりぎりまで引っ張る性格の人はちゃんと出かけて聞かないと、「いつでもこの場で聞ける」となると勉強せずじまい。このままじゃどんどん新しい知見から置いていかれる…なんとかしなきゃ。

今日午後は久しぶりに歌のレッスン。やっぱりいつも、良い気分てんかん! イタリアの空気にも触れられる。音楽の音調聞いてるだけでもね… 帰りにジムへ。明日は湿度34%…天気予報聞いてたらそんな予報が。そろそろお肌の乾燥にも気をつけなきゃ…秋も深まります。

 

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