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似て異なる今年梅雨時期の診療事情

[2020.06.21]

(日)恒例の更新。今日は午前の仕事の道中であらかた仕上げたから、早い時間に更新!

今年の梅雨は天気の移り変わりが激しいのかしら?天候の影響だけではないだろうけど喘息や頭痛、めまい、毎年の今の時期より症状が抜けないとか、症状が強めに出いる方が多い印象です。あとは普通に「夏風邪」。緊急事態宣言の頃は「発熱が…」とか、「息苦しい」などでの問い合わせが多くて、ご時世がら当初は私もコロナを危惧して対策たてての診察をしていましたが、最近は「咳症状」が抜けないという問い合わせが多い。空調のカビ、じめじめした気候、クーラーでやられた…コロナは一般の風邪とは見分けにくいとは言われているけれど、「臨床経過や背景考えても普通の風邪ね…」って感じの患者さん。でも「一応心配だから」との希望もあり念のためでコロナ抗体調べたらIgMもGも、陰性。本人も、安心して「普通の風邪だ!」風邪ひいたことはアンラッキーなのに「普通の風邪。じゃ、咳多少してても体調見ながら会社行けるね」と安心するのも今年特有の診察室の風景…。こういう抗体測定の使い方もあるのです。こうして私自身も「コロナ第一波」を経験して、クリニックでの患者さんの診察や対応を学んで、来るであろう第二波に備えて対策準備できつつあるかな?いたずに恐れるでなく、考えていく上でどこかに「コロナ」を考えながら診察する…。

 

クリニック休みの日にやってる内視鏡の仕事の方でも徐々に件数は増えて。先日も「下痢精査」の大腸内視鏡で「直腸がん」だった方がいました。「炎症性腸疾患」を疑われての精査以来で施行しましたが結果はこういう具合。やはり「コロナ怖いからがまん」ではなく、それとこれとは切り離して、そろそろいつも通りの思考回路で物事進めていかないとですね。その患者さんも、「炎症性腸疾患」を疑われての検査で(その病気も厄介ですが)いきなり「がん」と言われれば青天の霹靂かもしれないけど、でもコロナだろうがなんだろが、こうして病院を受診して、しかるべき検査をアドバイス通り受けたからきちんと診断を得たのだから「今はやめとこ」は考えものと、私は感じます。

街の中も移動の制限が緩和され、昨日仕事帰りに渋谷で乗り換えたら、まあ、普通に人だらけ!マスク姿がいつものいま時期と違うだけね。これだけ人いるなかでは「サージカルマスク」じゃないと…と感じました。

夏に向かって「涼しいマスク?」商品化されると思ってたけど案の定。マスク本来のフィルター機能は大丈夫なのかしら?

コロナ商戦…「マスクつけはずしでも取れない日焼け止め」とか、蒸れて痒くなった皮膚へのセルフメディケーション用の軟膏とか、まだまだ、新商品開発進みそうね。これも「コロナとの共存社会」の時代の流れかしら?

ニュースでは、毎日感染者報告もあるけれど診察室や社会の流れからみるかぎり、新しく加えた水彩絵の具の色が、背景色にはじめは浮いていたのにいつの間にか馴染んで新しい色調になってくような…梅雨時のせいか、あたまにうかぶイメージも何となく「水」のイメージ。

日本での「県をまたぐ移動解除」がでたけど、大好きなイタリアはどうなっているのかしら?と、歌の先生にご挨拶メールかたがた、なまの情報聞いてみました。

ヴェネツィアのサンマルコ広場のカフェも開き、観光客が戻ってきたと。ゴンドラ漕ぎのお兄さんがお客さんを乗せる時は、スプレイでシュッシュとお客様の手にかけて除菌してから乗る風景や、マスク姿のゴンドラ漕ぎ
やバリスタなど、は前とは違う風景。
スーパーはマスクと手袋必携で、バスは15人までしか乗れないとのこと。(日本の朝のラッシュは前と変わらなくなってきたけど。)それでも毎日100人からの感染者が出るとのことで、恐る恐る…。ミラノ在住の先生のそのまた先生のお話では、ミラノも毎晩何回も未だに救急車のサイレン鳴り響き落ち着かないようです。あちらも観光立国。おまけにバカンスシーズン突入で、巻き返しも期待しつつ動かなければならないのでしょうね…
 
また、先生からの情報では夏に藤原歌劇団が「カルメン」上演予定しているそうですが、コーラスはフェイスシールド付きだそう。どれだけ感動がつたわるのかしら…危惧されてました。
でも、思うのですが、今までとは違う「がまん」の生活をくぐり抜けた私達にとっては、そうしてもとのように音楽を、聞くことができるようになったことも含めて、フェイスシールドがあっても新たな感動が生まれるような気がするけど…

 

 

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