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指定野菜昇格ブロッコリーの栄養とおなら

[2024.02.04]

(土)節分、今日は立春。なのに週明けは雪の予報! 今日日曜日外来は、先週の恐れでおりでなくてホッ。波ほどのコロナ陽性ばかりでなく、インフルエンザB、胃腸炎…いつもどおり、様々な疾患に戻ってました。加えて花粉症の薬も…の受診者も。

さて、私が最近耳にしたニュースで注目した話を。ブロッコリーが指定野菜になった! そもそも「指定野菜」の意味を知らないから「なんのこと?」って感じのニュースだったけど、あらかた予想通り。需要がのびて生産量が多くなったから指定されたようで、国が流通量を把握することができ、価格も安定化しやすいのだとか。ブロッコリー…通年的に店頭に並んでいるようにも見受けるが、実は今の時期が甘味も増して美味しい時期とのこと。今が旬野菜の、野菜世界の栄転だから話題になったのでしょう。   予定では先週少し取り上げた、二次性多血症の話を掘り下げるところでしたが、せっかくだから、私も好きなこの野菜の栄転お祝いに、ブロッコリーのネタを。 日本へは明治時代に入ってきたそうで(昭和になってからと思ってた)、生産量は1980年代から伸び出してきたのだそう。その栄養価は多岐にわたりビタミンB、C、E、をはじめ、食物繊維、亜鉛、カリウム、さらにはタンパク質も。野菜の中でタンパク質を比較的多く含むのも特徴的。最近では「スルフォラン」という、抗酸化作用をもち、炎症やインスリン抵抗性を改善する効果を持つ物質を含むこともわかってきて、この点からも注目野菜となってます。おまけにカロリーも低いので、その点も魅力的。 いいとこずくめの野菜のようだけど、摂取にあたり、注意点がいくつかあります。「また、その話かい?」と笑われそうだけど、消化器内科だからこその話題も。  まず、調理方法。ブロッコリーは茎も全て食べられるけど、水溶性のビタミンやカリウム、亜鉛は水に溶け出してしまい、焼いた時と比べると、それぞれ半分近く減ってしまうのだとか。だから、スープとか、シチューとか、茹で汁も使うならば、よいけど、そうでないなら注意を。電子レンジでの加熱なら大丈夫みたいです。そういうことだから、洗うときも、小さく切って洗うと、栄養も溶け出しやすいから、房の中に虫が…とか心配なときは茎を持ってボール等に水をためて、洗濯機の要領で回し洗いが、まだ、ましみたい。 次にもうひとつの注意点。この先はオシャレな野菜ソムリエも言わないだろうなあ…。つまり、食べすぎ注意!いくら体に良くて低カロリーと言っても(笑)。 食べすぎるとオナラが臭くなりますよ ってこと。以前のオナラや腸内ガスの話のblogでも話題にしましたが、オナラの臭いは食べたものにも影響されます。ブロッコリーやキャベツ、カリフラワーなど、アブラナ科の野菜は小腸では吸収されにくく、つまり人間の身体で分解されない食物繊維が含まれていて、大腸に到達すると、腸内細菌のエサとなりその代謝産物として、メタンガスや硫黄、水素や二酸化炭素ができて、臭いのもととなるわけ。オナラが出るのは、腸内細菌君達が活動しているんだな…なんて考えると、なんだか自分の身体のかんばりを応援したくもなるけど、あまりたくさん臭いガスが発生するのもねえ… 適量は小鉢一杯くらいだそうです。 ブロッコリー一房全部はちょっととりすぎだとか。 何を隠そう、私は時々、ひとつの野菜をどんぶり一杯食べたくなることあり。例えば「オニオンスライスおかかがけ」「レタス一株全部スープ」「冬瓜あんかけどんぶり一杯」そして、ブロッコリーも。過日のこと、「ギブミー ブロッコリー!」そんな具合になんだか、身体が欲している気がして、ひとふさ全部レンチンして、マヨネーズ少々つけながら、ペロリ。 気はすんだけど、少々おなかはり、ガスも多かった。消化器内科的に考察すると、明らかに上限超えた摂取量だったのですね。

明日は午後から雪?? 予報が外れると、いいなあ…

 

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