こう早くに梅雨明け…なんだか、紫陽花がまだ咲ききらないうちに梅雨明けちゃって、今や固まったみたいになっちゃって、なんか、可愛そう。みかけるたび、自然のむごさを感じます。まだ、一斉に梅雨明けになきだす蝉の声も聞いてない…　そんな今年の七月初旬…。今日は天気予報に反して暑い一日でしたね！ワクチンにいらした地域の皆さんも接種後の待機時間、｢午前中はワクチンで、少し日が陰ったら選挙にいかなくっちゃ｣なんて話しておられたっけ。そんなこんな、予定の時間にワクチン執り行い、時間ずらして発熱患者さん、隙間時間に予約や急患の患者さん…なんだか賑やかな日曜外来でした。さて、そのワクチン、四回目のワクチン接種券も、コロナ患者さん増加傾向のなか、配布がピークに達していることもあり、やはり、希望者多い。はじめは｢四回目どうしようかな？｣なんていっておられた方も、やはり予約いれている。なので、うちも急遽、枠増やしたり対応してます。ただ、以前と違うのは、殺気立つような、｢何が何でも…｣という希望より、｢じゃ、空いている枠で｣とか、｢出かける予定があるから少し先がありがたい｣　三回目から５カ月で予約もとれるせいか、以前よりワクチンに対しても世間の対応が落ち着いているなっていう印象…　実は発熱外来の様子も少し変わってきている印象。重症化しずらく、やたら人数ばかり増える特徴を持ったオミクロンの後だからか、発熱外来の電話もあっさりしたもので、対した症状もないけどバイトにいけないから検査希望…熱中症かもしれないけど何となくだるいから…　わりと気軽に受診を希望される方も多く、以前のような｢どうしよう…大変なものに罹患したかも知れない…｣みたいな恐怖を感じながらの受診希望の電話はなんだか少なくなってきたみたい。あくまでも印象だけど。こちらも枠が一杯でお断りしても、前みたいに｢じゃどうすれば？｣とか、今のとこ、馬鹿とかなんとか、心折れるような辛辣な言葉で電話が切れることもない。

ワクチンの希望、発熱外来の受診希望、双方みるかぎり、この２年、何度も波を経験して、社会（ここまで大きくとらえてよいかはわからないが）がコロナにたいして変にピリピリしなくなってきたような気がする。確かに基礎疾患あったりすれば、そんな呑気なことはいえないだろうし、後遺症で悩まれ私のとこに漢方求めて来院されている方もおられるから、甘く見てはいけないけど、でもどんなに気をつけていても、かかるときはかかってしまうものというのが、いまや世間の認識だし、外来にいらっしゃる患者さんからも、｢もう、老い先も長くないから行かれるうちに旅行する…｣　昨年にはおおよそ聞くこともできなかったような患者さんの口からもそんな言葉が。それも、複数の患者さん。因みに…仕事漬の気晴らしにと、知人のマダムが国内旅行、11月の予約をとろうとしてくれました。私は後から｢金丸さんも是非一度は行かせたい｣　ってなぐあいで追加で申し込んでくれたのだけど、後から申し込みの私は既にキャンセル待ちですって。　こんなとこからもみんな変わってきたな…て気がします。一時期は日本、いや世界じゅうが｢怖い感染症だから｣とロックダウンや緊急事態宣言…一同みな、同じベクトルの先を見つめていたけど、今の現状は、それぞれ、受け止め方がバラけてきた…　クリニックでの人の会話や流れ、旅行予約ひとつとっても、そんな印象を持ちます。　人が動けばまた、波がでるのは、もはや、仕方ない…そんな感じ。私に言わせりゃ、｢100キロマラソンでもう、超えるべき坂全部制覇した！｣と思った瞬間｢あれ、数え違い？また、登坂が…｣今度波くりゃそんな気持ちにもなるけれど、まあ、世間のうけとめも、そんな感じなのならば、私たちも通常医療をやりつつ、できる範囲での対応で、あまり無理はしなくてもよいのかな？なんて考えてます。ニュースでは、相変わらず感染者が何人とか、どこで集団感染とかやってるけど、できる予防策、かつ、熱中症予防で人気のないとこではマスク外し…　　でもね、スーパーとかデバート、入るとき手指消毒しない人も多くなった気がするし、へたすると、消毒ポンプがどれも空だったり。消毒が大事と言うより、そういう気の緩みは？？と、私は思います。

通常医療といえば…この一週間、私がwebセミナーで聞きかじったこと、外来いらした感染さんに、ずっと言い続けてました。高血圧患者さんへ。うちでは皆さんに家庭血圧つけていただいているから、手帳見ながらね、｢先日私がセミナーで聞いた話なんだけど上が12０台、下が70台っていうのが最も理想で、どの年代もこの値が一番、心筋梗塞、脳硬塞や、心房細動という不整脈や、今増加傾向の心不全にもなりにくいって、データでてるのよ｣って話。で、もっと言うと｢高血圧で○○さんみたいに薬飲んでいる人の三割しか理想血圧にいってないんですって｣　家庭血圧1３5以下85以下　というけど、少し突っ込んだ情報を提供しました。　うちの患者さん、まだまだ、高い人いて、ホントはもう少しって思う方もちらほら。特に高齢者、何かの雑誌で読んだのか、｢あまり低いと認知症になるから｣　頑として聞き入れず。理想には程遠い血圧の方も。血圧ひとつとっても、色々な患者さん。　コロナだけじゃなくて、こういう慢性疾患のフォローもホント大事。