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最近気になる思春期の腹痛

[2021.10.31]

今日は5週目日曜日、ハロウィンに衆議院選挙。昨日の秋晴れは何処に? 朝から曇天、午後から小雨まで。 5週目日曜日はクリニックをお休みにしているので、久しぶりにアラームかけない日曜の朝を迎えた。「あらら、こんな時間…」何時間睡眠? 貴重な日曜を無駄にした気持ちもしないではないけど、きっと頭と体が欲していたのでしょう。ほんとは寒くなる前に片付けときたい諸々家の仕事もあったけど、今日は天気を言い訳に「しなくっちゃ」は投票と、このblogに留めて…。 いつもはクリニックの残務終えて、20時ギリギリに飛び込む投票所へも、今日は久しぶりに御父と日中に。時間帯の影響もあるかもしれないけど、記載台がほぼ人の背中で埋められて。こんな光景見たことない。 今回は投票率上がるのかな?若者の投票率は?  投票終えて、ジムで時間を気にせずゆっくり体動かして、寝過ぎのぼんやり体がしゃきっとしたとこで、さあblog書かなきゃ。

ちょっと最近のクリニック来院患者さんで気になることが。表題にも記したけど、小学校高学年から中学生の腹痛やお腹の張り、「ガス、オナラ」の相談が多いな ってこと。クリニックも開業して3年経ち、地域のクリニックとして認知されてきた経過で、たまたまお母さんに連れられて来る少年少女がふえてきただけで、自然な流れなのかはよくわからないけど。いわゆる「過敏性腸症候群」。 開業当初はむしろもう少し上の中三、高三、 明らかに受験前のストレス! と、原因もはっきりした腹部症状の相談が多かった。だから季節ももう少し寒くなって受験シーズンから来院患者さんは増えていた。 それが今年はこの数週間前当たりから… 「過敏性腸症候群」は「現役世代の病気」 という認識だったけど、意外に子供にも見られる疾患なんだな…という認識に私の中では変わりつつある。 逆に大人の過敏性腸症候群の患者さんも、問診を突き進めると、やはり思春期当たりから自分はお腹の調子がうまくいかない…と自覚していたという方が多いから、この疾患自体が思春期当たりから起きて来る疾患なのかもしれない。 最近変わったことといえば「コロナ」を世界を被ったこと。過敏性腸症候群が発症の原因のひとつに「ストレス」 がある以上、コロナ渦を通じて増加した疾患について、過敏性腸症候群が何か報告があるか調べてみたけど、今のところ、簡単なリサーチではたどり着かなかった。けど、コロナ渦が子供のメンタルヘルスにどう影響したかの記述は結構あるようで、国立成育医療研究センターの報告では、昨年第三波前の11月17日~12月27日の調査で回答した小学4~6年の15%、中学生の24%、高校生の30%に中等度以上のうつ症状があった報告されていた。ここからは私の推測だけど。 学校行事の中止、マスク生活や徹底した感染対策、オンライン授業、様々な生活様式の激変でそもそも感じやすい子供達の一部の子には、既にこの1年半、相応の影響を与えていた。 それが徐々にとはいえ、元通りの学校生活が再開されるにつれて、飛行機が滑走路を徐々にスピードあげて斜め45度、格好よく離陸して空に飛び立つ如く、通常の学校生活に飛び立てれば良いのだけど、ストレス下にあった子供達の中には、続に言う「ウイズ コロナ」の学校生活にすぐには順応したくてもできなくて「お腹が…」 となってしまうのではないかな? 段々普通の生活になったから、そこですぐにはめでたしめでたし…というわけにはいかないこともある。 だからここにきて思春期の子供のお腹の相談が増えているのは、もしかしたら社会的な傾向で、たまたまクリニックの認知度があがったからというだけではないような気がする。

●朝、トイレにこもったまま出てこない ●学校に行ったのに途中で戻って来てしまう ●特に午前中にお腹がいたくて保健室へ ●「お腹がいたくなったらどうしよう」 と考えてしまい、時には夜中に起きてしまうことも。 ●お腹がはって、オナラが多い←これはマスクの影響もある クリニックにいらした子供達の訴えです。こんなことがあったら、過敏性腸症候群のサインかも…と思ってくださいね。親御さん、学校、小児科か、内科、時には小児心理の専門家…大人になっても「生活の質を落とす病として悩ましい、過敏性腸症候群」 もしかしたら症状ではじめの、子供のころに、きちんと対応(ここが手探りですが)すれば、火種を消すこともできるかもしれない。 消化器内科医として、成人の過敏性腸症候群に多く対峙する中で、小児を前に最近思うことです。

 

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