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高齢でのお別れ

[2023.10.02]

今日は10時半の夜中からblog書きはじめ。今日中に終わるかしら?  この土日は診察おわってからの残務もあり、おかげで中秋の名月愛でながらの帰宅。 すぐにblog更新に取り掛かれば良いものの、答えのでない、すっきり晴れない気持ちを払拭したくて夜道をジョギング…。 この時間になっちゃった。   先週日曜からコロナワクチン接種始まっている。大半は7回目接種の65歳以上の皆さん。今日の予定者を昨日チェックしていたとき、気になる名前を見つけていた…案の定、今日一人でやってきた91歳の男性。父と同じ歳だからも理由のひとつだが、気になる患者さんだ。この方、普段は基礎疾患を他医でみてもらっているものの、5年前の開業当初から胃カメラをやりに来てくれたり、どこで知ったか私が大腸を始めたら、早速高齢にあるにもかかわらず、検査を希望してくださるような健康意識が高く、(父と比べるのも申し訳ないが) 頭も余りにしっかりしている方。あとはこうして、コロナワクチンで来院…。 コロナ問診時、昨日から気になっていた質問、「奥さんは?…」 「先日亡くなりました」 と… やっぱり… 亡くなった奥さんについては、ちょうど昨年の今くらいからだったと思う。やはり他医にて高血圧治療中だったが、通いきれないとのことでうちで診察開始。診察中のスクリーニング採血で、軽度の貧血が判明し胃カメラ施行。 胃体中部に3型胃癌あり。 本人食事も取れているし晴天の霹靂。付き添いのご主人も。精査結果や年齢から(ご主人と同年代)、積極的な治療はしないで在宅で…ということとなり、たしか今年の始めには在宅治療となっていた。 それでも6回目のワクチン接種の時はご主人と仲良く揃って来院され、「今のところ、食事も取れています…」 ニコッと笑って答えてくれていた。結局それが最後。その奥さん名前が今回なかったから…  6回目のワクチンから一ヶ月くらいして、吐血するようになり、ホスピスへ。先日お亡くなになったとのこと。 「まだ四十九日の法要もしてないし、とにかくさみしくて、さみしくて…」 奥さんの病気がわかったときご夫婦にはお子さんがいないことは知っていた。 在宅に切り替わりうちに来なくなっても、スタッフが、近所のスーパーで、ご主人と奥さん二人で寄り添うように仲良く買い物をしている姿を見かけたと報告してくれることもあり「ホントに仲良し。お互い90台ならほぼ人生の大半二人の世界だったんだものねえ…」なんて話していたが、その時、旦那さん大丈夫かしら? 案じてはいた。 やはり今日、「さみしくてさみしくて…」。わかっていた出来事ではあってもまだ現実を受け止め切れていないようだった…これだけの高齢になれば、悲しみを打ち明けられるような旧友だって、どのくらい健在なのだか… 一人で背負うには重すぎる… 「生きるって苦労よ…」 最近別の高齢者が発した言葉が脳裏に浮かぶ。 「年内にまた胃カメラしてもらいたいから来るね」 そう言って帰って行かれたが… ご高齢でなにもかにも、認知症もなくしっかりしているのも… しっかり度合いと心の強靭さ…この年齢に限らず正相関ではないだろう。 その一方で、今日外来に来院の方、やはり、つい最近、奥様をなくされた。「背中がいたくて整形に行ったけど何ともないって。主治医もなんだろって言ってて…」 と、うちに初診受診。CTで膵臓がんがみつかり、専門医送るもあっという間に亡くなってしまった。前述の男性と歳も近い。しかしこの方、認知症も多少あり。何より、昼間はいないとは言え、お嬢さんと同居…今日の診察時も(悲しくないフリをしているのかもしれないけど) 奥さんの死をどこまで受け止めているのかな…という感じだった。  人生の大半を一緒に過ごした人との、高齢になってからの別離…私自身は、もはや物理的のも経験しえないような事象… 何だかせつなく、せつなくて…気にしているわけではないのに頭の中でくるくる回る…  で、さっきは忙しいのに、走りはじめていた。なんか妙に頭の芯だけが冴えてる感じ。徹底的につかれて寝てしまえ。  いろんな人生… ふと、何の脈絡もないのに、シチュエーションもちがうのに、なぜだろう、殺気から立原道造…ゆうすげびと…頭に浮かんだり消えたりしている。   今日はホントに日記。

府中市も帯状疱疹ワクチンの助成やっと始まりました。 随時受け付け可能です。 昨今のワクチン「優先順位は?」数人から質問受けました。 個人的には、まずインフルコロナ。 そして帯状疱疹かな?  一回帯状疱疹になれば大丈夫! ということは、ありません。  今日の医学ネタはこの情報だけですみません。 もう深夜1時。 寝なくっちゃ

 

 

 

 

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