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暑さと消化機能障害

[2025.09.07]

先週の(日)は5週目休みだったからblogもお休み。そうこうしているうちに9月に突入。朝晩はすっかり秋の気配。おまけに昨日今日の月は美しい満月‥月と風が運ぶ虫の囁きにどれだけ心癒されることか。3ヶ月の府中市特定健診もいよいよ最終月。府中市の医療機関は多忙極まる時期。今日の仕事が恙無く終わり、ひとときの解放感で外に出たときに迎えてくれた昨日今日の月明かりと涼風はこの夏のひとこまの心に残る風景。 家に帰ればまた大変なことが‥。今日は起きてなければ良いなと祈りつつ。

私の感覚では、行つくまもなく過ぎ去ろうとしているこの夏。我がクリニックは消化器内科としての看板掲げているわけだから一応、いち開業医として自分の専門分野での、この夏の総括をすると、「例年より機能障害を訴える患者さんが多かった‥」という印象。 夏は汗で水分を持っていかれるせいか老若男女問わず便秘患者さんが増えるのはいつものことだが、そういう患者さんと同じくらいみぞおちの辺りを押したりさすったりしながら「ここがスッキリしない」とか、「張る」とか言いながらいらっしゃる。薬手帳を見せてもらうと別の医療機関ですでに(先日blogの話題にした)PPIやボノサップが処方されている‥。にもかかわらず効かない!と。初診でうちにいらした患者さんでもこうした直球が効果ない!で再診ケースが数件あり。そのうち何人かは胃カメラまでまわったが、多少の発赤所見程度か症状とは関係ないポリープ所見。 胃酸抑える薬が効果なくて内視鏡所見も大したことなくて‥となると器質的問題ではなく機能の問題? そこで消化機能改善薬、消化薬、或いは漢方、こういった薬を患者さんごとにオーダーメイド処方していく‥。うまくいけばめでたしめでたし、その後数回再診しながら診た患者さんもいらした。 今年はこういったケースが多かったようだ。 暑さの影響は否めないのではないか? 暑いといわゆる「口渇」で水分欲する以外に喉の当たりを冷たいものが通る気持ち良さ‥をもとめてつい、冷たいものを流し込む。そのとき喉は気持ち良くても胃袋は冷えれば血流悪くなり動きは落ちるし、そもそも喉の気持ち良さを求めての冷たいもの摂取だから胃はちゃぽちゃぽ状態。こんなことが続けばなんか不快‥となるだろう。また、自律神経も植物神経と言われるくらいだから人間が快適と感じる環境で潤滑に働くわけで不快な環境では、働きは乱れることは必至。自律神経の働きの賜物である潤滑な消化機能はこの夏の酷暑状況はうまくいくわけがない‥ そんなこんなで、この夏は自律神経障害が恐らく関係するような消化不良をはじめとした機能障害の患者さんが多かったかな?  薬剤でのお助けも必要だけど、快適な環境で身体をいたわる‥暑いからと冷やしすぎない、体を暖めるたべものやのみもの、睡眠やリラックスのためのお風呂は言い尽くされているけど、 私はもともと走る人だから、けっこう時間選んで汗かいて‥ 仕事で頭は疲れても、ベツバラのごとく足は走りを欲するのでゆーっくり亀さんペースで夜風にふかれながら自転車お休みで走って帰宅してました。 だから昨日の月と今日の月の美しいこと目に焼き付いているのです‥。

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