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エクオールのはなし 序

[2023.08.13]

今年はせっかくのお盆休みも台風の動向に目が離せなくなってしまいました。 クリニックは本日の日曜日だけ臨時休診。明日は定休ですが、その後火水木曜は通常通りの開業です。  去年や一昨年はコロナの波で、毎日発熱患者さん対応に右往左往していたけど、今年は…。それが変? コロナは5類になってどこの医療機関でも対応するはずが、数こそ減ったものの、初診で「発熱しました~」の電話が朝一番、9時開始とともに毎日数件はある。もう、「発熱外来」なんて死語なのに!!(私はそう思っている) 受付スタッフもかつての経験があるから隙間時間にうまく診察できるように入れてくれて…検査すれば半分はコロナ陽性。あとは溶連菌や、普通の夏風邪…今はそんな感じです。 それでも胃や大腸の検査も含めて今年は消化器内科外来らしい仕事ができてまずまず。 まあ、今日については暑さ負けをクールダウンのつもりでしっかり休むことにしてました。

さて、今日はいきなりの話題ですが「エクオール」について。実は私はかれこれ一年以上、取引先の卸会社から購入して毎日服用してます。先日、発売元である大塚製薬の担当者が剤形変更の案内でいらしたとき、私が知る以外の効果効能の情報提供もあり、さらには意外にも傍にいたスタッフも、私が購入しているのを知っていて、「それ、いいんですか?」って興味深そうだったので、私含めた更年期女性にむけて情報発信。  今日はクリニックもお休みなので、簡単にエクオールについて。来週は「女性ホルモン効果」再来週は「手指の関節への効果」3回シリーズとします。   よく「大豆イソフラボン」は、女性のからだに良いとか、女性ホルモンと同じような働きをする…みたいなことは耳にすると思います。この「イソフラボン」は大豆の胚軸(成長すると芽になるところ)含まれる物質。豆腐や納豆を積極的に取られている方も多いかと思います。 ところが、この先が重要。私も腸内細菌について調べているときに知ったのですが、実はこのイソフラボンの成分の一つのダイゼインが腸内細菌に代謝されてできるのが、エクオール。腸内細菌でイソフラボンから産生されたエクオールが、はじめて女性ホルモンと同じような科学構造を持ち、効果を発して来るわけです。でも、このエクオール産生菌は、日本人女性の2人に1人、しか持っていない。つまり、半分の確率でいくら豆腐や納豆食べても目的に達せないわけ。 製薬会社情報ではあるけれど、我ら世代の女性に必要なエクオールの量は1日10mg。それに匹敵する大豆製品は豆腐2/3丁、納豆1パック…これだけの量を毎日意識して摂取するのも意外に大変。そのうえ、あなたか私のどちらかは、確率的に、せっかく摂取したものが、女性ホルモン様効果を持ってくれない… しかもエクオールは、腸内で産生、吸収されて体内を巡り、1~2日で尿中に排泄されてしまう…取りつづけなきゃならない物質のようです。 だったらサプリとして摂取しよう! こんな経緯で私は摂取するようになりました。私の場合、摂取開始時期はまさに更年期オンタイム。そりゃ、ホルモン療法がアンチエイジング効果があることはわかっているけど、私は乳癌とか家族歴疾患リスクもあるから… 産婦人科に通うのも忙しいし大変…ならば、地味にエクオール摂取も良いかも…そんないきさつからでした。 いざドラッグストアへでかけて様々なこの手のサプリを調べたけど、価格に応じた含有量…「大豆イソフラボン」とうたってるサプリじゃ意味ないのにそんなのまで横行… やはり卸会社から「エクオール」購入が一番安心…  今日は「大豆イソフラボン」「エクオール」、についての豆知識でした。来週は、「女性ホルモン様効果」について。大塚製薬さんからの学術情報を。続きます…。そうそう、スタッフの質問「どうですか?」1年以上服用の感想ね。 「服薬していない自分と比較はできないけど、何となくいいんじゃない? クリニックの波や父の介護…なんだかいろいろある更年期の只中、こうしてやってられるんだもの…」 

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