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今が正念場

[2020.03.28]

いつも通勤時利用の渋谷や吉祥寺の人の流れ、先週の3連休は、ほぼ自粛前に戻りつつあるのをみて

「やっぱり2週間が限界だよね。桜も満開宣言だし…」世界各国並みの検査状況ではないにしろ、日本での感染拡大が押さえ込まれていると、あの時は私も少しばかり呑気でいた。

でも、先週の「1日あたり40人越え」+「3連休中の人の動きから類推されるみんなの今後の行動」

〓イタリア、スペインの二の舞状況…

ほんと、時限爆弾に灯がともされたともいえるような増加に対して小池都知事も策を講じたのには本当に頭が下がる。恐れていたオリンピック開催を迅速に延期にしてくれて、その翌日に間髪入れずの今日の自粛要請、説得力に拍車がかかったといわざるを得ない。

今までの自粛やマスメディアの報道だけでは受け入れる世代に偏りがあったけど、ここまでしないと「みんなで乗り切ろう」の一体感はでないと思う。ここまでの騒ぎになる前からブログに書いていたけど、渋谷界隈で見かける若者たちには危機感、薄かったもの…

それとともにかねがね私が心配しているのは「抑鬱状態」。自粛とはいえ、行動に制限がかかるなんて、戦後世代の人間にはぴんとこない。未経験の特別な事態で先が見えないからよけいに気が滅入る。「外出を控える」=「家でいつまでもじっとしている」ととらえなくても良いのでは?と私は思ってしまう。実際、一人暮らしのご年輩の方、朝から晩まで繰り返されるテレビ報道で、不安に刈られ、動かずじっとしているから夜も眠れない…そんな患者さんもいらっしゃる。

皆に等しく降りかかってきた災いなのだから「私だけ…」と恐れないで…世界各国、医療資源や生活習慣も微妙に異なるのだから、(来週の今頃どうなっているかはわからないけど)南欧やアメリカ、イランと必ずしも同じ道をたどるとは限らない。「日本は日本流で(前にも書いたけど)ほんと、今こそワンチームで乗り切らなきゃ」ひとりで見えないウイルスに怯えないで、ワンチームの一員と思って…と不安がる方には声かけているんだけど。かかったら重症化、年輩の方は怖がるけど、みんながそうとも限らないし。

 

話は変わり「先生は大丈夫なの?」って患者さんから聞かれる。海外では医療従事者の死亡例が報告されているからほんと心配もしてくださる方もいらっしゃる。一方では「先生から私うつされないかしら…知らない間に先生がかかってるかもしれないでしょ?」そう感じて質問してくるんだろうな…っていう患者さんも。私は今のところ濃厚接触者じゃないから検査なんてしてないけど至って健康。バイト先では検診受診者は検温、レントゲン撮影まで終えてから内視鏡室通されるし…通勤途中はマスクに手洗いうがい、なるべくよけいなものにはさわらない…そんな風に心がけています。同居の父ももうすぐ88の高齢者だからここに感染させても大変だしね。

クリニックにいらしゃる患者さんにいたっても消化器内科がメインのせいかその手の困る患者さんには出くわしていないし、幸いに電話してくるケースがちらほらといったところ。

ストレスは…そりゃこの自粛じゃいまいち調子でないさ!会いたい友との飲み会も先延ばしこれこそ超自粛。密かエントリーしていたウルトラマラソンも中止だしね…ジムも行かず休会にしてるし。ちょこっとした合間で散歩したり休日は外走ったり。昨日はバイトの合間に(15時から閉鎖とは知らず)鶯谷の仕事前に上野公園、何10年ぶりに花見。木の下通り抜けただけだけど…滑り込みセーフね、今となっては。帰りは渋谷から目黒川通りながら帰宅して…人ごみや電車はずして自粛の中でも息抜きしてる。仕事あるからキャンプや地方にはいけないけど!

今が正念場!ね。

皆で協力して、日本流に指数関数的増加を遂げずにしのげば、クルーズ船の汚名はらすどころか、「いざという時の一人一人の協力体制はやっぱり日本人!」ってことで、すべて落ち着いて世界が復興モードになった時に国としての信頼度、ましてや延期になったオリンピック、「あそこの国なら、大勢集まる大会もこんな事件の後でも大丈夫!」って世界中にいままで以上の信頼や安心国家と思ってもらえるのでは?

一人一人が気を付けつつ、誇りをもって前向きに…!正念場をのりきろう!

滑り込みセーフで鑑賞した27日お昼の上野公園にて

風強くて天気もいまいちだけどまさか、この日に実現するとは。午前の仕事がはやくに終わりラッキー!

目黒川。自然美は社会の変化とは無関係。毎年同じ位置からながめるからふと、そんなこと感じました。

 

 

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