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睡眠負債 ~働くことと睡眠~

[2023.12.10]

12月第2週。マライアキャリーも達郎さんの音楽も、ここまでピンと来ない12月も珍しいような。今日も本当に暖かいですね。12月がイマイチピンとこない。ここに来る前に家でラジオ聞いていたら、夕方の高速渋滞情報が流れていたっけ。行楽日和ですものね…。いいなあ…そんな好天を尻目に私は会議室にこもり切きり。今日も産業医研修会。ここのところ、土日の診療時間を変更したり、今日にいたっては休診にして参加している。この「産業医」、5年で20単位獲得が更新義務。テストもなく研修を聴講することが義務。今年の9月末で期限が切れていた私。コロナ渦で研修会がずっと開催されなかったからとのことで、情状酌量措置が設けられている。つまり次回2028年9月の更新迄に今回足りない分と新たな20単位をとれば良いらしい。産業医…50人以上の企業には、職員の健康や職場環境含めた労働衛生を維持するために必要な医師。現役離れてもできる仕事だから、研修会も結構ご高齢の先生も沢山。杖ついていらっしゃるおばあ様ドクターもちらほら。私も勤務医の頃から5年毎の更新を続けていたけど(いざというときの資格として)、開業したし、もういいかな~そうも考えた。更新には時間もお金もかかるし、何と言ってもめんどくさい…産業医って言っても、昨今メンタルヘルス付き物だし…。 でも資格失効してまた再度となると、その労力たるや、もっと大変…。考え迷った挙げ句、この際、2028年更新時、直前に慌てない分まで修得しておくことにした。思ったときにやっておかないと、今回みたいに、いつ、何があるかわからないし。今日と今度の土曜で今年申し込んだものはおしまい。がっつり頑張ったから、残りは2028年迄に3単位。何とかなるでしょう… そんなこんな事情で、次の土曜日、16日も大幅な開業時間変更ありすみません…。

さて、こういったセミナー、スライドの為、以前は(講師にはホントに申し訳ないが)部屋が真っ暗状態。もれなく私は爆睡に陥っていた。たいてい、どこの会場のあちこちからいびきも。皆お休みタイム…。しかし誰かが物申したのか、今年度、11月からうけだしている研修会は全て、会場内明かりをつけてくれいるせいか、数回寝落ちても、ハット目覚める。そんな中、はっと目覚めて聴き入った内容が今まで参加した研修会にいくつかあったので、それらは誰もが知っていたほうが良い内容と思われるので、このblogのトピックにあげることにしました。

ここまで超、前置き長くなったけど、今回紹介したい内容が「健康な働き方と健康な睡眠」。私自身聞いていて「へえ~」と見識新ただったスライド内容、そこから気になり調べたこと、共有したく。要は「睡眠が少ないとどう労働に影響するか」ということ。

★いかに日本人が働き者で睡眠時間が少ないかのデータ                                     ●OECD加盟国中、日本は最長労働国(1日平均6時間強)。因みに最下位3国はイタリ                ア、スペイン、フランス(アハハ、なんか好き。この国々。個人の感想)                                     ●週60時間以上働く週業者の割合は働き方改革等の効果で減ってはいても今だ男性                 8.1%。 女性で2.0%                                      ●OECD加盟国中最短睡眠国が日本人。少なくとも7時間は必要だと言われている                  が6 時間未満の労働者は4割。40代は半数にものぼる。特に40歳女性が最も少な                  い。日本女性は最も眠らない女性ということに。 因みに最長睡眠時間確 保してい                          るの は南アフリカ。次に米国も長いと。日本と韓国以外はいわゆる先進国、全てグ             ラフ 上は8時間以上となっていた。                               ●このような状況下、労災と認められた過労死のうち、脳、心臓疾患は横這いなが                ら精神障害は、働き方改革以降も増加の途をたどっている。

★良い睡眠がいかなる効果を労働に与えるか (各国の追跡調査論文から)               ●睡眠時間が確保されていると病気による早期退職者が少ない。                  ●終夜睡眠ポリグラフ検査結果より、抑鬱の新規発症が少なくメンタルヘルス保たれ            る                                              ●睡眠不良の上司は部下に屈辱的に振る舞う、睡眠の質が悪いと攻撃的になるという                データもあり、睡眠は大事

★良い睡眠の為の施策                                         産業医研修会だったので、「時間外労働の上限規制」働かない時間確保のための「勤              務間インターバル確保」などの説明あったがここでは省略

★良い睡眠の為に個人が知るべきこと                                                                                                  ここからはちょっと私が掘り下げたこと。この講で「睡眠負債」という言葉が気になったので。睡眠不足は短期的なことだけど「睡眠負債」とは睡眠不足が持続的、慢性的に続くもの。6時間睡眠が2週間続くと一晩貫徹したと同じ、4時間睡眠1週間で二晩貫徹したと同じくらいワーキングパーフォーマンスが落ちるのだそう。困ったことに慢性的睡眠不足は自覚症状がない。自覚症状ないまま、数週間で自律神経の乱れが生じ交感神経優位となり高血圧や不整脈の原因に。数ヶ月続くとホルモン乱れが生じインスリン抵抗性から糖尿病、あるいは食欲抑制に働くレプチン分泌の低下で肥満などにつながる。年余に及べばセロトニン分泌影響きたし抑鬱傾向…。働く現役世代日本人はこの「睡眠負債」つまり慢性睡眠不足が相当数いると考えられる。  上記データからも7時間睡眠は死守しないと。私自身、平均睡眠時間5時間。仕事終わり帰宅後、父の世話関係の用意諸々。気がつけば2時。翌日(というか…)7時起床…そんな毎日。確かに、睡眠時間がそれ以下になった日が続くと、何となくいらいら…。睡眠負債続けば認知症にもつながるらしい。こりゃやばい。聴講した内容や調べたことで、睡眠について、自ら危機感をもった。 対策は、とにかく睡眠時間確保するしかないのだが、私は個人事業主だから、その日の仕事優先順位つけて残業減らし帰宅時間を決めるとか、対策組むしかない。一般論としての対策で参考になったことは、睡眠適した時間が24時~6時。この時間を有効に睡眠時間に当てたいところ。 あと、日中に15分くらいのプチ仮眠を活用するのも良いらしい。寝溜めの極意。寝溜め自体は日頃の睡眠不足の解消にはならないけど。でも「よし、明日のことは気にしないで寝よう!」という場合。私も時々、金曜のクリニックの定休日。副業ない日は寝溜めちゃうことあり。この場合、通常の睡眠時間の中間点を2時間以上伸ばさないことがポイントだそう。つまり少しいつもより寝たいとき、私は通常2時~7時として中間点は朝の4時半。これが休みで寝溜めるぞ!としたとき10時迄なら2時~10時の中間は6時。4時半の1週間半後だから、寝溜め時差ぼけに陥りにくいかな?例えばこれが、極端なはなし、昼まで寝ちゃって12時だった~となったとすると、中間は7時。いつもの4時半からは2時間以上となる。こういうのはよろしくないとのこと。 ちょっと参考になる寝溜め方法だったので、紹介してみました。

寒い冬…夏より眠いのはごく当たり前。この季節、産業医研修会からちょうど、睡眠を見直すヒントを得たので…豆知識含めてまとめてみました。

 

 

 

 

 

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