お腹の事情と整腸剤
昨日午後、?で帰宅中、久しぶりに頭痛が…はじめは背負ってるリュックの紐の左右の長さ違いで肩こり?眩しくて目が疲れた?なんて考えてペダルこいでるうちにズキンズキン。「偏頭痛」? 私は小学生時代からの典型的な偏頭痛もちだから、年に数回、こういうことが起きる。昨日はこのあと、夜から当直もあったから慌ててお守り代わりの手持ちの薬を飲んでなんとかしのいで事なきを得たけど、でも昨日のようなまとわりつくようなじとーっとした暑さ、加えて今朝からの雨で気圧も不安定・・うちにいらっしゃる患者さん然り、昨今の気象状況、頭痛もちや眩暈の持病のある方には体調崩す要因になる気象状況ですね。
ここのところコロナにまつわるおはなしばかりでしたが、今日は整腸剤のお話を。おなかの不調でいらっしゃる患者さんは、消化器内科を標榜しているせいかいつもいらっしゃるので。整腸剤は身近過ぎて今更って気もするけど。整腸剤のお話ね。
通常いう「整腸剤」は生菌製剤のことで腸の環境を整えて動きをよくするもののこと。「腸内フローラ」と称して今研究も進んでいますが代表的な腸の働きをよくする菌として乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌、糖加菌が代表的。ここで意外に知られていないのがビフィズス菌と乳酸菌は違うということ。ビフィズス菌は人の腸の中に一番多く常在していて乳幼児はこの菌だらけ。成人になると減少してくるのだそうです。一方乳酸菌はこの1/10000~1/100程度しか腸内には存在しないようです。ビフィズス菌のほうが整腸効果がたかいそうです。乳酸菌は小腸で作用、ビフィズ菌は小腸下部から大腸でと作用部位にも違いがあるようです。また、酪酸菌という菌は整腸作用以外にも芽胞形成して各種の刺激への抵抗性を示したり腸管粘膜のエネルギーとしても活用されるそうです。「ぬか漬け」に含まれ日本人にはなじみの菌だそう。最後に糖加菌。これは小腸から大腸にかけて増殖してほかの菌との共生作用がありこの菌はあると乳酸菌が10倍にふえるのだそう。一般に生菌どうしは合剤としてそれぞれの整腸剤に何種類か入っていることが多いので、それぞれの腸の状態や(見えないからわからないけど)個人のおなかの常在菌の状態によって「私にはラックビーよりビオフェルミンがいい」とか「ミヤBM」いやいや「ビオスリー」好みが分かれるのももっともなことなわけです。「整腸剤」ってひとくくりにされてしまがちですが、よくよく中身を調べてみると「この人にはこれかな?」とか「このしょうじょうにはこれ」と、微妙な使い分けもできるわけね。
「よけいゆるくなってしまった・・」なんで整腸剤での副作用の話をされることもありますが、それはその人にあわない整腸剤だったのかも。変更してあげないといけませんね・・
口から入った栄養物を吸収していらないものを排泄する役目の掃除の役目の長い管である腸管・・大事にいたわってあげながら腸内細菌の状態も、臓器が気持ちよくはたらけるように整えてあげたいものですね。
当直明けの日曜診療、今日は雨ふりで時間もたっぷりあったのでブログの更新もすすみました。
そうそう、府中市の健康診断が7月からはじまります。今年はコロナの影響(混雑避ける)ことから12月まで例年になく延長されております。できれば予約をして混雑をさけるようにとのお達しが先日、やっと開催できるようになった久しぶりの例会でありました。なお検査項目もレントゲンがなくなります。
うちは日曜も予約可能です。7月くらいまでは、私が自らばかみたいな危機管理で、緊急事態宣言開始直後に、在宅とか仕事をほかにいれてしまい、結果、自分のクリニックに来ていただく患者さんにご迷惑かけてしまいすみません。こうしてクリニックにも少しずつ患者さんが戻ってくる中、ほんとに申し訳ないです。
検診もやりますのでよろしくお願いしますね。電話やはがきの勧誘はいけないけど、ホームページは相手が見に来てくれるからおしらせして良いんだって。なのでここで私も宣伝しました!