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健診と検診での尿鮮血の立ち位置

[2024.10.27]

今日は総選挙。期日前投票に行く時間もないので、とにもかくにも投票に行かなきゃと、クリニックの仕事終えて17時過ぎに投票所へ。 先日の都知事選の時よりも、薄暗くなった投票所は活気を帯びているように見えた…。が、その足で向かったジムでのテレビ報道では16時現在の投票率は前回より低いとか…。なんか意外。  今、家から離れてblog更新しているから結果の中間報告はわからないけど、国内を取りまとめていくのはもとより、世界情勢も戦後昭和世代、ザ●バブル世代の私には最も不安定に見える昨今、対外的にもパラレルな目線で外交ができる政治をしてほしいから…。なんだか今回の選挙はこの先の為にも、いつも以上に重要な選挙に私は思えていたが、さてさて結果は…?  

ここのところ、まともな医療ネタを振る舞っていないので、ちょっとしたコラムで私も参考になったものを。 特定健診では「尿糖、尿蛋白」が必須項目になっている。そもそも2008年までは尿鮮血も必須項目だったのが老人保健法の改定で除外された経緯がある。府中市では必須項目ではないから?入ってないけど、市町村や会社によっては尿鮮血については自主的に実施されている実態がある。「健診」が現在の健康状態を知ることや疾患の早期発見や治療を目的としたもの。 「尿鮮血」陽性は肉眼ではわからない鮮血反応で、一部に膀胱癌や治療を要するような腎障害が見つかり、無症状者の中から拾い上げる、という観点からは意義があり、また、簡便な検査法でもあるため、国で定められた項目でないにしても、行っているところもある。  が、「検診」。これは特定集団の「死亡率低下」を目的として行われるもの。日本では、行うことにより死亡率低下の報告がある5つの癌、つまり「胃がん、大腸がん、肺癌がん、乳癌がん、子宮頚癌がん」については、実施されている。「膀胱癌と尿鮮血」「腎臓がんと尿鮮血」については集団の死亡率低下までをしっかり示すデータがない。だから「検診」の項目としての尿鮮血は、たとえ検査法が簡便ではあっても取り入れられていないのだ。 「尿鮮血」の扱いについてはこういった背景があったのですね。それに「健診」「検診」の意味するところ、目的も違うということ。そういった目線からみると、「尿鮮血」は微妙な立ち位置。高齢になれば陽性者もふえるし…。    そもそも「府中市健診」では尿鮮血が入ってないから私自身気になっていたので…。 ちょうど昨年「血尿診断2023」として10年ぶりに改定になったとかで、新たに一般内科開業医としても見聞ひろげなければ。この記事もそのガイドラインに掲載されているものを参考にしました。  「尿鮮血」 実施についても法律が絡んで廃止になったり…。やはり政治はこんな健康対策にも絡んで来るんだから、大事ね。ちゃんと司ってもらわないと。…選挙結果は如何に? blog更新終えてさてさて家で結果を確認。

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