痰や咳がぬけなくて‥加湿器使
春待つ2月半ば‥といいたい時期なのに、飛ばされそうな強風や妙な暖かさの昨日今日、そして火曜からは極寒とか。 ふりまわされる気象状況下でも静かに可憐に咲いている梅花にふっと安らぎを覚える‥。 花粉は1月8日から飛散し始めたらしいけれど、「助けてくれ~」状態の患者さんは、昨年の今頃の方が多かったような。 そんな中、顕著に感じるのは「咳が続く」頑固な咳嗽が抜けない患者さんの多いこと! 元はコロナ、インフルエンザ、それらが陰性の上気道炎の方、全てにおいて、咳だけが長いこと抜けない方が例年よりおおい印象。かつて何度かインフル罹患歴ある患者さんも「いつもは熱だけ辛いけど、今年はやたら咳が続く」なんて、数人から聞いたし、だいいち、ワンシーズンで咳のしすぎで肋骨や腰椎骨折者が2人でたなんてかつて経験したこともない‥。 もちろん、ダブル感染で間髪入れずに風邪引きなおしてしまったり、風邪の治りかけと花粉症もかぶって咳も続く‥という、毎年起こりうるケースもあるけど、今年は特に乾燥しているから、気道に悪影響を及ぼすのかな‥ と捉えていた。 でも、数回症状がとれないと来院される患者さんの話を聞いていると、「家に帰ってから咳が出る」「日中は良いのだけど‥」そういう声を耳にする。 色々除外診断はしなければいけないけど、今年の特徴の「空気の乾燥」「自宅に帰って」で私の頭の中で検索すると「加湿器どう使う?」にいきついた。まだまだ乾燥注意報は続くからこの機会に再度確認を。
水をこまめに取り替えたり、フィルター清潔に保たないとカビの繁殖温床状態となり、そのカビでのアレルギーを原因とした肺疾患になることもあることは、しられていること。 で、使う水は塩素で消毒されている水道水を使うように。 あと、置く場所はエアコンつけていれば、空気の通り道に設置するのが効率的だし、部屋の隅っこだと窓からの冷気にさらされた場合、結露の原因となりこれがカビを繁殖させうるから、置く場所にも気を配ってくださいね。
あと、やりがちな点。エアコンは昨今の電気代高騰でタイマーでオフにするけど加湿器は、寝るときもつけっぱなしのパターン。喉や肌の乾燥を防ぐのが良さそうだけど、こちらもオフが良い。エアコンオフで室温が低下すると、空気の飽和水蒸気量も少なくなっていき、加湿器をつけて水蒸気を出し続けていると、湿度が高くなったり、結露ができやすくなる。適正湿度は50~60%なので、自動設定できれば良いけど、湿度が高すぎると、カビやダニが発生しやすくなってしまう。 皆が皆、そうではないけど、こうも、咳症状が長引くにあわせて、加湿器の使い方も再考してみました。