困った薬剤不足
体育の日のお休みに続き、今日も朝から激しい雨。10月に入って朝晩の気温低下に体のほうもやっと「寒さ」を受け入れはじめたような感覚…。 そして秋となれば、芋、栗、カボチャの季節。そして好物のチョコレートも、暑い夏よりも今くらいの季節からが、ホントに美味しく感じられる…。気をつけないと…。私の場合、患者さんに偉そうなこと言って、結局自分は(時間がないから…を言い訳に)夜中に甘いもの食べるから…良くないんだけど…食欲の秋です。 さて、ここのところのクリニック、今はインフルやコロナ、そしてやっと始まった市の助成を受けての帯状疱疹ワクチン接種… 予防接種希望の方が多い。 インフルに関しては、メディアでも言われているようにむしろコロナより今は感染者が多いくらいだから、例年より早めの接種がオススメ。私も数日前、例年より数週間はやく接種しました。今はちょっと痒い。毎度のことながら、接種後しばらくしてから痒くなるのが不思議。 実際クリニックで対応している発熱した患者さんも、圧倒的にインフルの方が多い。コロナ渦以前も含めてこの時期にこんなことはなかった、今まで。 現在、ワクチンも供給量は十分だし、インフル治療薬も供給不能ってことはないけれど、そのほかの薬には困った問題が。薬がない! 数ヶ月前から「鎮咳剤」そしてこの一ヶ月くらいからか、さらには「去痰剤」までが巷の薬局では品薄、在庫なし。一部の抗生剤も。通常の感冒で「咳が辛い」の症状で来院されても思うような処方ができにくくなっているのだ。状況をお話して、薬局に確認しながら(以前ではありえなかったことだけど)、残っている薬でなんとか凌ぐような状況。 「どうして?」患者さんは不思議がる。「コロナやインフルの患者さん増加のせい?」「中国のロックダウンがまだ影響?」「材料が足りないの?」 皆さん色々推察…。私も製薬メーカー、或は薬局から「生産ラインが追いつかないみたい」「とにかく入って来ないんです」との返答に漠然な理由しか認識していなかった。 この困った状況に答えるべき、タイムリーな特集が所属団体の機関紙に組まれていて、読んでなるほど…。私が恥ずかしながら今になって知った薬の供給不足の理由を今日はお知らせしますね。 結論から言うと、いろんな理由が絡んでいるから。その特集号には各方面の方々からの寄稿がそのままのっけられていたから、重複しているところが、皆の共通認識として捕らえるならば、以下の理由から。 ①2020年に某メーカの水虫薬に睡眠薬が混入されていた事件に端を発し、ジェネリック企業に点検がかかり、他にも業務停止や改善命令が出て、残った会社のみに需要が集中してしまい品薄に。②ジェネリック会社自体の生産ラインが「少量多品種」の状態で、あらかじめ各社1年の生産を決めてやっているから、外部からいきなり「○○が足りないから増産せよ」と言われても対応できない。③原薬を海外に頼っているため(特に中国やインド)紛争やコロナロックダウン等の影響で入手しずらくなっている。これは世界的状況。特に中国は国内需用に回してを理由に出し惜しみ。④毎年改訂の薬価が下がり、ここに円安なども加わり、製薬メーカも製造したくても製造ラインへの投資がしずらい ⑤ご存知の如くのコロナやインフル等での需要増加 ⑥薬局や卸での買い占め ざっと読んだところ、こんな理由があがってい。 ひとつじゃない色々な理由が絡んでいるから、そうすぐには解決しそうもないみたい… 温度や気圧変化が特に激しく感じる今年のこの季節、病気にかからないよう、薬のお世話にならないよう心掛けましょうね。気温にそなえての服の脱ぎ着で体をひやさぬよう…睡眠、栄養…ホントに基本的なことだけど。 この話、来週も続けるかも。 今日はこの時間に更新。何とか間に合いました。こういうことも話題にしておくと、何年後かに読み返したときどんなになっているのかしら…そんなことを考えつつ… 今日は終わった~チョコとウイスキーご褒美❎❎…