カオスの第6波
それにしても寒い日が続きますね。大寒だから当然か~。何だか、北風が強い日が多いからか、余計寒さを感じるのかも。自転車通勤もいまや、オミクロン感染回避のため。手指もシモヤケだけど、感染力の強さを痛感している以上、なるべく電車通勤は避けたい。うちで出た陽性の方も「通勤で電車使うくらいしか出かけてない」何て言う患者さんもいたから。自転車通勤可能な、くそ体力に感謝!
この一週間のクリニックのありさまは、脳みそ使うより、体力勝負!おそらくおおよその医療クリニックも同じだと思う。朝から新規患者さんの受診希望が後を絶たず。報道のせいか、「軽い咽頭痛、頭痛、微熱」 コロナ時代前ならば、ただの風邪かな?或は頭痛持ちなら「いつものことか…」 くらいで済まされる状況でも電話がある。発熱センターもその手の電話でパンク寸前のよう。デルタのような、高熱や強い咳をしながらの問い合わせはあまりない。 余りの多さでここ数日はナースも事務も通常業務に支障を来し、留守電にしようにも、吹き込む間もなく電話…連日すぐにうちのその日の発熱外来は満杯。動線軌跡確保から時間は通常患者さんと分けるため、診察可能な人数も限りがある。昨日の段階で今日枠も埋まりつつあったから、今日は9時の開始後、発熱外来は埋まってしまう状態だった。最後のひとわくの患者さんも、発熱センターから紹介の都内のクリニックをかたっぱしからかけてやっと繋がったって。かなり、遠くからいらっしゃった。どこもやはり、たいへんみたい。
こうして対応した今週の陽性者は15人。ほぼ20代~40代。それぞれに健康観察をするため、毎日電話する。圧倒的に軽症。翌日には熱下がり咳や咽頭痛が軽度。保健所からの連絡がら3~4日かかるから、皆さん隔離期間を心配するけど、あくまで症状でてから10日で保健所から連絡遅れても、そこは心配しないでと伝えている。感染者は皆さん待機を守り、食べるものはウーバー利用したり何とかやっているみたい。問題は家族内濃厚接触。生活のためか、連絡した時にスーパーに行ってたり。濃厚接触で症状無くてもで結果でるまでは待機してほしいなあ…でも、しかたないのかな?余り強くは言えない。
あまりの感染者増加にPCR結果も、依託会社がパンク寸前で、下手すると4日かかる。だから、そもそも都の毎日の報告もどこまで覆いきれているのだろうか… 軽症者の診断のため時間がかかり、反映される感染者数も検査会社により相当のタイムラグがあるのなら、やっていることが、どこまで、意味のあることなのだろうか? 一人感染者を診断すれば保健所登録、毎日の健康観察、厚生省への届けのG-MIS、都への報告…仕事量はどんどん増える。こちらの体力も消耗気味…
一つの体で、限られた1日なかで、有効な時間使いはワクチン接種の方だろう。軽症者が多く、出てくるデータも処理の時間限界で曖昧なところに労力を注ぎ込むより、重症化を防ぐワクチン接種に注力したほうが良いと思う。最近接種券が配られた方がふえたせいか、こちらも電話が後を絶たず。通常業務に支障来さぬ時間を設定しても、余り意味ないみたい。「電話繋がらないから直接来たよ」接種券にぎりしめ、寒い北風のなか訪れたそんなおじいちゃん、まさか、「約束守って」なんて追い返せないよね…でも、ワクチン接種予約と発熱問い合わせでまたもや電話なりっぱなしで通常業務が麻痺しているさなかだったあらびっくりしたよ。 はたまた、予約時間に、電話じゃ話し中だから、直接散歩がてら予約しに来たよ~とかいう老夫婦も。 同居の89歳の父しかり、この年代に規則や決まりをいってみても、どだい、無理なんだよね。いるもの拒まず予約してあげたけど。高齢者は早く対応したいしね。診療終えた夕方に10回以上、長い呼び鈴の電話、怖いもの知りたさと後学のため、電話出てみた。 高齢のおじいちゃんとかじゃなかった。あちらも、出ればラッキーくらいなきもちででかけていたみたい。 私も察した!こんなもんなんだって。やはり、決めた時間にきちんと電話してきた人に対応。枠は一杯あるのだから、いつかはつながり打つ機会はあるのだから…でないと、通常業務がまわらない。現に常連患者さんは通常どおり来院されるし、今月になり二人癌の患者さんだってでている。
発熱対応、ワクチン接種、コロナ対応も大事だけど、本来していた内科医として、特に消化器内科医としての業務は蔑ろにはしたくない。 こんなさなかにだって、大腸検査導入準備は着々と。2月後半遅くても3月からははじめるよう、あきらめていた夢の実現にはには確実に。