初リタイア
今回のブログは去る日曜日のウルトラマラソン。
「秋の富士五湖楽しみませんか?」
過去5回118キロ富士五湖チャレンジ完走して、でも最後の5回目は体調不良のゴール。「よい思い出でピリオド」
と思っていた矢先のこの勧誘はがきが届いたのは5月のこと。最近ではフルマラソン飽きた組がさら限界に挑戦!
100キロウルトラマラソン参加者も年々増加傾向。大会主催者もそに目をつけてか?季節を変えてのお誘い。
わが国の宝なる富士の名がつきゃ人も集まる。「この大会もうおしまい」と決めてはいたもの秋の富士五湖、しかも例の私が大好きなスポットの「本栖湖。1000円札のビュースポット」を走って秋の風景もこの眼にやきつけたい…
さんざん迷ったあげくエントリー締め切り直前にパソコンでエントリーボタンをクリック。
今回は前回みたいに耳に水がたまってるわけでもなくそこそこの体調。
土曜に普通に外来終わらせ、いつも通り定宿へ。
「118キロがんばってる元気なおばさん?」宿の女将もさすが6回目となれば認識していてくれて宿の入ったときから見送りまで、ありがたいくらいの応援。「頑張って秋もゴールを」第1回目の秋の大会も完走を心に誓い、感想の瞬間のイメージすらしていた。
春と同じ4時スタート。まだ体が寝ているから…それにとばしすぎて後半失速した過去の失敗の学びもあり前半はスローペースでレースをすすめた。
70キロまでは今までにないくらい快調。落とし気味に走っていてもそこそこよい刻みで70キロまでは走れていた。
精進湖をぐるりと巡り次なる一番奥の湖、本栖湖へ。
この先は118キロエントリーの人しか走らない。
左手に青木が原樹海があり、いつもなら若干のおどろおどろしい冷気を感じながらも湖へむかうなだらかな下りを心地よく走るはず。
ところがところが、にわかにむかむかして。さっきまであんなに快調だったのに。
何か変? 血が退くようにむかむかが増してくる。足はしっかり動き、筋肉痛のかけらもない。
しかし胃袋がポチャポチャ鳴り、さっきまで飲んでいた水分が全く吸収されていないことに気がつく。
いつもはそこまで気にならないはずのガソリンスタンドのオイルのにおいで誘発されてか
嘔気を感じて横道にそれること何度か。ここに至るまでのエイドでバナナの切れ端やお饅頭、口にはしていたが絶対量が少なかったのかでるものもでない。
嘔気こらえてようやく本栖湖へ。既にさっきと違い水すらも気分が悪くて口にできないことに気がついた。
ここから湖一巡りで5キロくらい?
エイドのみなさんにがんばっていってきてと応援されるも「大丈夫かな?」頭をよぎり始めるリタイア…
さっきまで快調に歌まで頭の中でくるくる回っていたのに、今は突然おそう嘔気。
やっとの思いで一番奥の千円札ビュースポットにつく。せっかくきたのに今日は富士山も閉店。見えない…
その先の80キロ地点に足をついた。この頃には「走ろう」「歩いてでもゴールできるかも」修造さんや京子パパばりに励まそうにも、身体がその気持ち抑制をかけ、前に進めなくなっていた。
足も気持ちも元気なのに。意識もしっかり。なのに内臓がついて来ない?こんなの初めて…まるで行くなと引っ張られているみたいに前に進めない
今まででたマラソンでリタイアしたことはなかったからどうしても今回も打ち勝ちたかった。
でもただの袋と化した胃袋で嘔気と戦い、水すらも受けつけない状況で残り30キロ余、走るのは危険と判断しリタイアを申し出た。
いつもなら後30キロ少し…ここまでくれば先も見えてきたと気持ちも軽くなる場面でのリタイア…
ほんとにこの手のレースはなにがあるのかわからない…
悔しいけどこうして118キロゴール6回目完走はならなかった。
でも私の体になにが?
偏頭痛の発作だったのかな?偏頭痛前に突然おそう前兆のむかむか似ている?
更年期でホルモンバランス崩れて調子悪いまま走ったから?
はたまた、
神がかった妹は例によって「樹海のそばで霊にいたずらされたんじゃない?でもお姉ちゃまが怖いからヤーメタって霊も逃げちゃったんだよ…」なんておかしなことを言い出したりして。
でも、そうも思いたくなるぐらい、樹海のそば走っていて、ほんとに突然おそってきた気分不快だったのだ。
今冷静に分析すると…早い話が脱水?
朝、宿で起きたとき、すごい寝汗をかいていた。原因不明の寝汗。そして今にして思えば、ふだんの生活なら気にもとめないほどのわずかな気分不快はすでにこのときに感じてはいた。まさかこんなことになるなんて思ってもなかったから気にもとめず、また口渇感もなかったので寝汗分の水分を体に入れることなくスタートを切った。
足やら脳やレースで動いているとこに必要十分の血液が巡り、消化管は血流不足だったのでは?
これが私の見解。
「もうよる年波には勝てないね。今までずっと何事もなく完走できたのは奇跡だよね‥」
さすがに家族にはその夜、反省の感を述べた。相変わらずのむかむかでガリガリ君しかのども通らなかった。
が、一晩死んだようにグッスリ寝て爽快な目覚めとともにむくむくわき起こった。
「リベンジ!」
この落とし前は絶対に。このまま終わらせたくないよ!
だからこそ今回に失敗分析は大事。
悔しいけど失敗からも学ぶこと多し。この経験も無駄で終わらせたくない!