5月の終わりはスッキリしない?
先週、5月の終わりは、雨降りが多かったような‥6月の今日も。台風だったり、梅雨を思わせるような陽気に、相変わらずなんだかスッキリしない体調不良、加えて、新生活開始となった4月からの緊張がいよいよこの時期にふっと抜けたから?って想わせるような 5月末の五月病?? 最近はコロナにはじまる発熱患者さん、花粉症といった、診断つきやすい患者さんはぐっと減った一方、診察する側もされる側も、ストライクゾーンに直球投げ込めないような、いわゆる不定愁訴の患者さんが多かった‥そんな一週間。 昨日、6月いっぴからは「診療報酬改定」となり、何だか色々仕組みも変わり、てんてこ舞い‥たぶん、うちだけではなく、どこの医療機関もだと思われますが‥。 てんてこ舞いの現場の話をしても仕方ないので、待合室に置いてある「RSワクチン」のパンフレットから、今日は話題を。7回くらい前のblogで中途半端に終わらしていたので。 そのblogにRSウイルスのことは書いたけど、恐らく今現在「風邪かな?」って人も罹患しているかもしれないようなメジャーなウイルス。普通に人生何回も風邪症状で罹患し、なんでもなければ良いのだけど、高齢者や基礎疾患がある人が罹患すると、このウィルス感染が引き金となり、二次的に肺炎をおこし、入院に至るまでのケースも。こうした人々の入院は、たとえ退院してもその後の生活の質をぐっと落としてしまうから‥という話も4月14日のブログに詳しく書いてます。 肺炎を起こして入院した患者さんのうちRSウイルス陽性は9%、インフルエンザウイルスと同じくらい。 インフルエンザ罹患を予防するインフルエンザワクチンは存在。肺炎になったとき、重症化を予防する、肺炎球菌ワクチン、これも存在。そんななか、メジャーな呼吸器感染症のRSワクチンが登場したことは、100年時代が当たり前の昨今では、ありがたいことなわけである。 TVコマーシャルでも、さだまさしさんが「予防できますよ!」って言っている、ワクチン。 じゃ、皆さんどうぞ! と言いたいところだけど、なかなか‥ あくまで私見ですが‥ まだ、開発からエビデンス蓄積が短いこと。海外データーで、2年。(帯状疱疹のシングリックスはま10年になろうとする、90%以上の予防効果が証明されたこともあり、いま、東京都は50歳以上は助成対象)。 そして料金が高い! 基礎疾患あり、健康維持を心がける60歳以上の方には「自費でシングリックス二回打つよりは、一回の注射だし、安価です」と言えるけど。 確かに、たしかに、エビデンスが蓄積され、安価に供給されれば、インフルエンザワクチンと同じくらい、大きな声でおすすめしたいけど‥ いまは、「だれしも罹患するRSウイルス感染も予防できる時代」という、情報発信でとどめます!