共存も仕方ない?
やっぱり桜咲いた!寒い昨日。雪の中で数年来の早さ、そして世界規模の感染症…
きっと記憶に残る開花日ね。
我がクリニックは淡々とした日々が流れています。消化器内科のせいか、世間の感染ニュースはどこ吹く風、腹痛、検診検査の異常値相談に花粉症…
せっかちな私の性格が幸いしてか、とにかく待たせるのが好きではないので、元からサクサク外来こなす。そのせいか、あまり患者さんが溢れることもないし、判断迷う患者さんはきちんと電話で対応求めてくるので今のところ、昨年の今頃と変わりない日々が流れています。
「いつまで続くのかしら…」よくそんな話が患者さんともでる。私のブログ呼んでくれている患者さんが、「先生が書いていることが、後から起きてるよね」って。いわれてみればそうかも。オリンピックダメになるかも…とかイタリアでの流行の兆し…「電車が危ないよ」っていってしばらくしてから車内放送流れだしたからねえ…
そんなとき私は「多分、数年かかるよ。もう、共存共栄…というか人間社会が栄えるじゃなくてコロナを受け入れるっていうか…」
不顕性感染者が大多数で、しかもこれらの人が活動範囲の広い若者。運悪く高齢者や基礎疾患のある人は重症化してしまうけど、今のところ特効薬がないから対処療法…。
家族内感染とかクラスターとか報道されているけど、インフルにしろノロにしろ、家族内感染、集団感染なんて毎年ふつうに起きていること。それがここにきて新興感染症で皆が抗体持たない敵だからあわてちゃうけど、そのうちに抗体保有者が多くなり、そうこうするうちワクチンも開発され…で、年余かけて収まっていくんじゃないかな…私の個人的見解。
そのように思い至ったのは、人々の動向見ていて。2月末の安倍晋三の大号令で学校が休校になったとき、おもしろいデーターを筑波大学のAIを研究している先生が出していたのを見たんだ。AIに色々情報を入れてシュミレーションさせ、感染予防効果を予測させたところ、休校は抑止効果はなく、一番効果あるのは「半分にすること」だったの。家族内感染が一番の感染源だから休校しても大人が持ち込む。世の中のすべての行動を半分にすれば感染の爆発的な増加は抑えられ、日本の医療でまかなえる範囲のなだらかな上昇に押さえられ…といっていた。
その時は「こういう意見を取り入れて休校対策も慎重に検討すべきだったのに…」って私は思ったんだけど、でもあら不思議。世の中の人たち、っていうか日本人は何となく自然発生的に半分!になってる。朝の電車の混み具合も半分、今日は帰りに渋谷通り買い物したけど、やはり半分くらい。それでも前週末より確実に人では増えている。ちゃんとAIデーターがはじき出したような行動パターンを実践しているみたい。逆に言えばもう半分くらいの人は我慢しきれず前週末より今週が増えちゃったみたいに繁華街に出てきているわけだし。昨日だって山手線新駅開通に伴い結構人でていたよね。行きたい人には家でじっとなんてとても無理。(良いんだそれで。マスクして最大限注意しつつ、楽しいこと見つけて。)いつまでも経済活動停滞させるわけにもいかない…政府は自分たちの成果みたいにいうかもしれないけど、感染恐れてどこまでも自粛する人と、そうはいっても…出てきちゃう人と…何とか半分バランスがとれているから何となく日本は爆発流行起こさずぎりぎりを保っているんじゃないかな?大人が自粛したって、若者はあまり感じてない輩もいるし、そこも含めて半分法則成り立ってるみたい。
昨日「ムーミンパークが開園再開」と報道されていた。自粛ムードの中、勇気あるとも思えるけど、来園者の検温してレストハウスの席も1席空けると配慮しているとのこと。こうやって感染者を出すことなく成功例が増えていけば、右に倣えで徐々に活動再開…そうやって世の中がぼちぼちおそるおそるでも日常の生活を取り戻しつつ、それでも「感染者が出てしまうのも仕方ない…」という考えも持ちつつ当分見えない敵と共存していかないと社会が疲弊してしまうのでは?
クラスター報告の報道ばかりでなく、「こういう予防策講じて再開」みたいな模索しながらでも成功例を積み重ねないと。確かに今の状況では感染の一旦の落ち着きは5月の連休くらいになってしまうのかもしれない。体のケアも大事だけど、「コロナ鬱」に陥らぬように心がけたいもの。
ここのところの動向でまだ思うことがあるのですが…きょうはこのへんで。