初夏の季節…気の早い紫陽花がもうぽつぽつ咲きだし、花暦は１か月くらい速まっている印象ですね。連休…とは言っても緊急事態宣言中だったから、半径数キロ以内で過ごされた方も多いかと思います。私は月曜日除いてクリニック開けていました。連休中は急患中心の診療を行っていたので、当然ですが、かかりつけがお休みだから…の初診の発熱の方が多かったです。離れの別室や、ドライブスルーで駐車場に車を止めてもらっての診察の中で、コロナ陽性となる方もおられました。｢どこでかかったかわからない…｣。あと、やはり感染経路不明で高齢のお母様が陽性となり、濃厚接触者ということで、家族中の検査ということでいらした方、お母様の様子を尋ねると、｢基礎疾患あるのと、酸素がすこし低いから念のため入院しているの。会えないけど、体調は変わらないと看護師さんが言ってた…｣そういいながら、検体採取用の容器を持ち帰った矢先、なかなか戻らないからどうしたのかと思っていたら｢家に帰ったとたん、病院から急変したからって電話があったの。朝は大丈夫って知らせだったのに…｣そういいながらもどってらした。｢母親の急変｣…10年前の記憶が私もフラッシュバックしてくる。音も色も無くなって全てが止まるような感覚…。つい数１０分前の話とは想定外の有様にこちらまで動揺してしまい、かける言葉が見つからない…　コロナってそういう病気なんだ…明らかに冬頃の第3波とは今回、様子が違うことは、小さなクリニックの診療の中ですら、痛切に感じる…さらには、数日後、陽性者の追加検査で後から帰ってくる結果はほぼ変異株。因みにこの変異株はイギリス型。話題のインドではない。３波の時と陽性となるケースを含め、なにか違うと感じるのはこの、変異株のせいか？　　もはや早く老若男女、国民皆ワクチン…それしかない。緊急事態何度発令しても、いままでだってさほどの効果がないから次の波が来るわけだし…　　あと、発熱伴う下痢（水様便）の急患さんも多かったかな。私の今年のゴールデンウイークはこんな感じで終わりました…　昨年は出控えで患者さん来なくなって、クリニックで暇していても仕方ないから私は連休中よそにバイトに出てました…。そこでいろいろ経験もして勉強にもなったけど、１年経った今年は、自分のクリニックでも、少しは存在価値が出てきたような気もして、多少疲れはしたけれど、仕事ができたことに充実感。そんな連休でした。

で、今日午後は気分転換かねて声楽レッスン。仕事で疲れたり煮詰まりそうなとき、音楽の存在をありがたく感じる。御父も最近すこしずつお腹の底から声を出せるようになってきたみたい。｢生まれてこんなに大きな声出したのは、初めてです｣とか、毎回言ってるし、いつもにこにこ。頭の刺激になっているのは明らか！父が歌うのはカンツォーネだから明るい歌も多いし、なお、効を奏しているみたい。　　私の方は、今日、というか、最近、｢顔全体使って！とか頬骨意識して！｣と言われること多い。先生が危惧しておられたけど、マスク生活がながびいて、皆、顔の筋肉を使わないでしゃべるのと、鼻のワイヤーが余計に締め付けていることで、発声にも影響しているとか。確かに…大きな声立てて笑うとマスクもずれてくるから、意識して顔の筋肉、使わずにマスクを定位置にしているかも…。１時間のレッスンもあっという間。すっきり！

で、気になって調べてみたら、結構、マスク生活の弊害、表情筋の衰えは情報番組でも取り上げられているようですね。NHKの朝の情報番組でも。それによると、｢割り箸を前歯４本で噛みながら30秒キープ｣とか、｢すきすき｣を繰り返す、｢口角を意識していーっという｣など、いくつか挙げられてました。大事なのは口角からこみかみに伸びる大頬骨筋を意識して持ち上げること。何より、本来は笑うときに１番使う筋肉、笑顔は大事ね。マスクはずしたら、老け顔になってた！じゃさみしいものね。

道中の街の花屋さんはどこもくろやまの人だり…そうか、今日は母の日だ。最近は慣れて感じなくなりつつあるけれど…感謝を言う人がいないのはさみしい。そういえば、あの急変したらお母様はどうなったかしら…